5.0
50代が読んでも身につまされるが・・・
アックス時代からの読者です。
50代独身男・老父と同居ですが、色々な思いが交錯しました。
身につまされたのは4話の、目の前の仕事さえしていればOK!という考えでいたらいつの間にか・・・というところです。仕事に集中するのは美徳ですが、その人生には誰も責任を取ってくれないわけです。自分も多くのターニングポイントに目を瞑ってきちゃったなと気づかされます。これは若い人に読んで欲しいなあ。うっかりすると40代後半になって高校の同窓会で周囲との境遇の差に頭を抱えることになりますので・・・
ちょっと気分が明るくなったのは、7話で、自分を客観的に見てみると・・・というところ。自分もコンプレックスが強いので、たまにはこういう思考をせねばと思いました。
作者さんは、前作のエキセントリックな彼氏とのお話もそうでしたが、ご自分に起きた出来事を、うまく物語に構成できる力量があると思います。今後も期待しています。私も実家建て替えのローンがありますので頑張ります・・・
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