3.0
茶狂い采夏のオタクっぷりが好き
無料分を読んだ。
都の土地勘がないばかりに並ぶ列を間違え後宮入りしてしまった采夏が、後宮の目立たないところでお茶を入れていたら、そこは皇帝が変装して密かに出入りする経路で…というところから話が始まり
お茶の事しか考えてないので、上級妃に出すお茶を選り分ける過程で茶の粉末を首尾よく手に入れ、一方茶の粉末の価値を知らない女官には「掃除までしてくれるお妃様」と感謝され
お茶の事しか考えてないので後宮の朝食会の空気が読めず、計らずも他の妃の窮地を救い
お茶の事しか考えてないので上級妃にイジメられてもなんのその
お茶の事しか考えてないので「 出涸らし」を悪い意味で使う輩にブチ切れ、「 陛下の事なんてどうでもいい!」と怒鳴り
常にお茶の事しか見えていない采夏の行動が人を動かし、話が進んでいく。本人は全くの無自覚。
皇帝は采夏に好意を持っているのに、采夏はお茶の事しか見えていない…
はずなのに微妙に変化が。
采夏自身は心境の変化が何を意味するか理解しておらず、
「あれ?」
と言う感じだが、これから進んで行くでしょう。
ほぼ超能力と言ってもよい采夏の舌と嗅覚による蘊蓄が楽しい。
話の展開か読めてしまうので星は3かな。
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後宮茶妃伝 ~寵妃は愛より茶が欲しい~【単話】