5.0
なんかすごい話
第一話でぼんやりと思い描いていた主人公のイメージが、途中でパリンッと音を立てて変わる不思議なお話でした。
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4610位 ?
第一話でぼんやりと思い描いていた主人公のイメージが、途中でパリンッと音を立てて変わる不思議なお話でした。
最初はあんまりしっくりこなかったんですが、読み進めると徐々に面白くなっていきます。
なので、しばらくがまんして読んでみてください。
作中のセリフにもあったけど、ヒロインが地味なタイプなのに不真面目なのが斬新でめちゃくちゃいいなぁと思いました。
面白いです。
本人はそんなつもりはないのに王子と呼ばれる女の子と、もうひとりの王子と呼ばれる男子のお話です。
ルッキズムとかジェンダーにまつわるお話なのかな。
先が気になります。
こういうお話好きなんですけど、特にこれはいいなと思いました。
自分が女性であるということを重いと思っている主人公が、ときほぐれていく感じが好きです。
ヤンキーと優等生のラブストーリーなんて、もうドロドロになって異臭放っちゃうくらい手垢だらけの設定をこんなに爽やかに仕上げられるなんて、最高です。
好きな人の服の匂い買ってかいだり人形に着せてだきしめたり羽織ったりしたい気持ち、すごくよくわかります。
間違ってると思っても、間違ってると声に出して言えないこんな世の中ですが、斉藤さんはそんな世間の同調圧力になんか負けません。
宇宙飛行士を目指す兄弟。
ほんのすこし先を行く弟と、やっと重い腰を上げた、スロースターターな兄。
ふたりの物語がすごく面白いです。
この作家さんの作品は好きなんですが、いまいち乗れません。
どうしてかと考えたのですが、たぶん、教師の、生徒に対する態度や距離感に嫌悪感をおぼえる。
今や、ピンク映画すら教師ものを自主規制する時代なので、こういう嫌悪感は時代の流れであって、昔は許容されていたものなのかもしれません。
でも、嫌悪してしまう世の中の声が聞こえたら即、自主規制をするという今の時代の作品よりはよっぽどいい。
物語は、もっと自由であるべきだと思うので、乗れないですが、星5つです。
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わたし、今日から「おひとりさま」