4.0
姉と母親の物語
これは姉と母親の物語。
仕事に家事に追われて、真綿の檻に閉じ込められているような生活。
物語の中で、姉と母親の確執というか、誤解とわだかまりは(漫画としてのスッキリ感は少ないですが、リアルな話としては充分スッキリする)一応の終結を迎えます。
物語が家族それぞれの視点で描かれ、ドラマチックに展開します。
弟嫁→母→弟→姉→夫→母と姉、とそれぞれの立場からのエピソードが描かれ、物語の核心が紡がれていきます。
最初から姉と母の話だからかもしれませんが、諸悪の根元!?の父、弟視点では殆ど描かれず、自分達が悪かったという自覚をしたのかどうかはハッキリしません。
物語の冒頭は弟嫁の視点から始まるので、終わりも弟嫁の視点でエピローグがあっても良かったかなと思いました。
弟嫁は一番読者に近い立場だろうから、最後は読者にお任せ!ということで、描いたら描いたで蛇足でしょうか。。
自分が弟嫁の立場だったとして、姑の面倒を見に行かないというのは往々にしてあると思うけれど、姉夫婦の家でコソ泥する旦那なんてあり得ない。
このあと、弟夫婦も一波乱!で続編があるなら、ここで終わりでいいけど、ないなら弟ギャフンしてほしかったなぁ。
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真綿の檻