施政者が高い志で作った下々の人にとっていい法律や命令を、間の人間ちが都合悪くて歪曲したり、上手く機能しなくて逆に不遇になったり、という事態をよく見るので、この法律がストレートに広がっていくのは難しいだろうなと思う。
今は王様も「いいことしたぞ!ヌリタス褒めて!」って凄く気分いいと思うんだけど、この法律がすぐ軌道に乗らなくても癇癪起こさず、問題を一つずつ対処して、長い目でみて実現させて欲しい。
今、1~3話くらい読み返して、ヌリタスのお母さんの悲痛さを改めて読んで、本当にそう思う。
お母さん、たぶん15~6歳で伯爵に手篭めにされてるんだよね。
そのお母さんも貴族に手篭めにされたし、伯爵にも「お相手は私がしますから娘だけは!」と言ってるくらい、それが当たり前のことになってて。
貴族の男の一瞬の快楽のために、まだ幼い女性が人生をダメにされ、生まれた子供も苦しんでる。
貴族にとっては、平民なんて、野良猫みたいなもんなんだろうね。同じ人間の命と思ってない。
ヌリタスは、犬や豚の命も大事にしているのにね。
メイリーン覚醒!
でも、お父様を連れ帰っても、もうお父様にも何の力も金もない。
こんな家早く捨ててしまわないと、自分が負債全てかぶることに。
先にお嫁に行った姉たちは、どうしてあるのやら。
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ヌリタス~偽りの花嫁~
149話
第149話:女神ディアーナの祝福が満ちることを(2)