3.0
テンポは速め。悪役の描写がもう少し欲しい
23話まで楽しく読みました。
引き続き読み進めたいと思います。
以下は、23話まで読んだ時点での感想なので、それ以降の話の展開に向けての布石だから的外れな感想だ、と指摘したい方もおられるかもしれません。
その点はご容赦ください。
良くも悪くも全体的にテンポが速めと感じています。意識的にテンポを速めているのか、ヒューバートの描写がやや不足気味に感じました。
例えばヒューバートがオパールに対して、内心「今のは無礼だっただろうか」と感じているシーンがありましたが、傲慢な男がそのような殊勝なことを思う理由が、ピンときませんでした。やや不自然です。直前でオパールが腹を括っていて、その威圧感があったというのは理解できますが、だからといって、傲慢な男がそれだけでそのような立派な気づきをするか?と首をかしげたくなります。このシーン以前に、そのような気づきを得るのがごく自然になるような出来事があると、読み手としてはありがたいです。
テンポの良さはそのままに、悪役ヒューバートの描写を丁寧にしてもらえると、よりオパールの活躍が際立ち、読み手の納得感が得られると思いました。
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屋根裏部屋の公爵夫人