4.0
福祉士さんの「子のための親」という言葉が響きました。
全体的に駆け足な展開でサラッとした内容に感じました。里親・養子縁組制度についてと、その制度の光と闇というような部分は描かれていると思います。
ネタバレですが主人公は、ストーリー始めに自身での妊娠・出産を諦めるという辛い挫折(?)を味わいますが、特別養子縁組で子を迎えることを決めてからは比較的トントン拍子だったのではないでしょうか。
主人公夫婦が苦難を乗り越えるというよりも、その周りの登場人物の経験や苦難を見聞きし、養子を迎える覚悟を固めていくストーリーでした。
夫が養子を迎えたい主人公の気持ちをあっさり受け入れるなど、登場人物の葛藤や心情の深掘りの描写は少なかったです。
待機仲間だった井口さん夫婦と裕奈ちゃんのエピソードが痛々しくて救われないバッドエンドでした…。
すべての子ども達が安全に安心して、愛を受けて暮らせる世の中になることを切に願っています。
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セカンド・マザー~特別養子縁組という選択~