5.0
少しシュールな面白さ
一応、大学での数学をかじった人間として、とても面白いです。なかでもキャラが際立っているのは、主人公、横辺くんと、クールな美人にして変人の夏目さんでしょう。デフォルメはあるものの、数学星に住んでいない人から見た数学星人のイメージもよく表れています。
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12188位 ?
一応、大学での数学をかじった人間として、とても面白いです。なかでもキャラが際立っているのは、主人公、横辺くんと、クールな美人にして変人の夏目さんでしょう。デフォルメはあるものの、数学星に住んでいない人から見た数学星人のイメージもよく表れています。
昔途中まで読んだのですが、頭から読み直し、最後まで読了しました。
この作品の魅力は、なんと言っても主人公あずみの魅力でしょう。ショッキングな第一話から始まり、当初は特殊な鍛錬を積んだ仲間たちとミッションを遂行していく話かと思わせますが、仲間たち、そして育ての親、爺も割と初期の段階で命を落としてしまう。
つまり、この話は「ミッション達成」系の話ではありません。
では何なのか?
「菩薩の心」を抱いた女刺客であるあずみが、運命や、自分の存在が周りを危険に晒す現実に悩みながらも自分なりにベストと思える選択をしながら懸命に生きる姿を描いた作品であり、私たち読者はそこに心を打たれるのだと思います。
あずみの危機を救った人物は何人もいますが、個人的に一番感動したのは、少年Gが命懸けで救ったシーンです。
後は耳の聞こえないCとのやり取りと彼の死後にあずみが想いを巡らせる所も好きでした。
これからも折に触れて思い出す名作だと思います。
史実的、あるいは戦闘力的には荒唐無稽とも言えますが、何故か不思議な説得力を感じてしまいます。
前作「あずみ」からの流れで読み始めました。土佐藩の上士・郷士にも似た武士間の理不尽な階級差別がここにもあったんだなー、と思いながら読んでいます。今後の展開に期待大!
細かい所は覚えていませんが、かつて紙の本で読みました。「人をほんとうに大きく動かせるのは、その人間の力や弁舌や才能ではない!!
魅力だ!!」という結城豪太郎のセリフは作者の信念なのでしょう。「あずみ」がそれを体現していると思います。
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数字であそぼ。