2.0
自信満々のヒロイン
26話まで読みましたが、今のところ一度もヒロインが落ち込んだり困ったりしたシーンがありません。ポジティブなのはわかるけど、ふと立ち止まって考えたりするシーンもない。頭の回転が早いのか、初めて出会う事象に何の苦もなくポンポンと打ち返す感じ。ほとんど驚くこともしない。常に自信満々で、自分に向けられる敵意に対してはすぐに臨戦態勢になる負けん気の強い性格なので、なんとなく積極的に応援する気になれません。もうちょっと「自分は本当に正しいんだろうか?」と振り返る謙虚さが欲しいです。まして田舎から出てきて王族や上流貴族のことなんか何も知らないはずなのに、何を根拠にこんなに自信満々なのか…
出世に興味がなかったはずの田舎娘が、急に王様を好きになって、それだけで妃になる腹を括ったのも唐突で浅い。国の問題や他国との政治的な繋がりをどれだけ理解しているのかわかりませんが、国を背負うことの覚悟について思いを馳せる描写が全く無いまま、王様の前で「完璧な妃になる」宣言…うーん、重みが全然ない。王様との恋愛に関しても、初めての恋に戸惑いがあったのは一瞬で、他にもっと魅力的な妃がいるのでは?とか不安になる様子もないし、3ヶ月に一度しか会えないわりに常に余裕の表情なのが不思議です。
この先、家柄も性格も良くヒロインがまったく太刀打ち出来ないようなライバルキャラが現れることを願います。それを乗り越えて、ヒロインにしか無い妃の資質が明らかになるところを見たいです。
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31番目のお妃様