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作品レビュー
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11 - 20件目/全82件

  1. 評価:2.000 2.0

    あまりに物足りない

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    様々な悩みを抱えた人々が、占いをきっかけに前に進む、という筋の連作短編。

    派手な破綻はないものの、あまりに薄味で、ちょっとびっくりしたほどだった。
    だって、占いは本当に普通にタロット占いをしているだけで、感心するような示唆とか、ましてや特別な能力とか、何もない。
    かといって、登場人物たちのドラマに深い何かがあるわけでもない。

    私の前に何やら悩んでいる人が通りかかり、彼らは占いを受けて何となく上手いこといって、勝手に振り切ったり立ち直ったりして、去っていった。
    極論すれば、それをただ眺めているだけの漫画であり、読んでいるうちに、私はいったい何をしているのだろう、という徒労感に襲われた。

    まあ堅実っちゃ堅実だけど、いくら何でも物足りない。

    • 14
  2. 評価:2.000 2.0

    ループの意義は

    ネタバレ レビューを表示する

    ループもの、というよりは、よくある不倫漫画にループの設定を無理に持ち込んだ、という印象が強かった。
    穿った見方をすれば、「これじゃありきたりだから、ループものでいってみますか?」と編集者から提案でもあったんじゃないか、と思うような作品である。

    そんなとってつけたようなループ設定だから、当然、粗も多く、オーソドックスな「死ぬとループする」という設定に加えて、「死を回避できてもループする」という形なのだが、これがさっぱり機能していない。
    死んでもループ、寝て起きてもループ。
    何か、緊張感がない。
    何普通に寝てんだよ。

    他作品の推薦でアレだが、私が読んだ最高のループものは「サマータイムレンダ」である。
    ループものの傑作をお探しの方は、是非。

    • 13
  3. 評価:2.000 2.0

    苛立ちをぶつける

    ハンサムな夫と結婚し、「顔面格差婚」などと陰口を叩かれている主人公。

    正直、登場人物たちに苛立ちばかりが募る話で、まるで入り込めなかった。

    以下、何にムカついたのか、苛立ちをぶつけてレビューは終わる。

    【主人公】
    ・あなたの外見は決定的には醜くないが、その卑屈さは致命的に醜い。何とかしろ。

    ・他人の評価でいちいちフラフラするな。愛を信じるなら、もっと毅然としていろ。

    ・夫に対してやたら引け目を感じるな。何が愛かは難しいが、愛し合うには、平等であるべきだろう。

    ・だいたい、そんなに外見が気になるなら、少しは努力をしろ。グダグダ悩む前に少なくともダイエットしろ。

    【主人公の夫】
    ・お前もお前で昔の恋人にヘラヘラついていくな。潜在的に妻に優越感があるのか、「俺は顔で女を選ばないぜ」というのがアイデンティティーなのか、はたまた単なるブス専なのか知らないが、何にしてもお前は駄目だ。
    いや、別にブス専は駄目じゃなかった、間違えた。

    • 12
  4. 評価:2.000 2.0

    未曾有の危機下で

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    ある日突然、「正解のボタンを押せば何も起きないが、不正解のボタンを押せば全国民が死ぬ」というボタンを悪魔に渡された男の話。

    元ネタは多分、映画にもなった「運命のボタン」だろう。
    押せば100万ドルもらえるが、この世界のどこかであなたの知らない誰が死ぬ、というアレである。

    読み始めた頃は、どちらが正解なのかを知恵を絞って解き明かそうとするストーリーになるのかと思ったら、違った。
    国民投票が行われただけで、謎解き的なくだりは全くなく、主人公は結局、ヤマ勘で選んだだけである。
    話の落としどころとしては、悪魔の狙いが、危機下において人間の醜い本性を暴き出し、悪魔に変える、的なことだった、と。
    それはネタとしては悪くないのだけれど、それ以外の見どころが乏しすぎる。

    未曾有の危機下において、個人が、国家・社会が、世界が、どう動くのか。
    そのリアリティーを描くことは、容易ではない(何しろ未曾有なわけですから)。
    しかし、こういう大風呂敷を広げるなら、そこに挑まないと、というか、それ以外に焦点はないと言っても差し支えないストーリーだろう。
    その掘り下げ、広がり、あまりに稚拙で雑だ、という印象は拭えなかった。
    だいたい、白黒どっちのボタンにしますか、他に何の情報もないですけど、という状況で、国民投票って。
    そんな阿呆な。

    • 12
  5. 評価:2.000 2.0

    みんなで復讐、って

    申し訳ないが、「クラスみんなで復讐」という設定で、もう冷めてしまった。

    「復讐モノ」はわりに好きである。
    しかし、復讐心というのは、当たり前かもしれないが、本来、極めて個人的な感情である。
    だからこそ、残酷にも苛烈にもなれるのだと思う。
    みんなで痛みや傷を共有することは、復讐心を抑える方向に作用するだろう。
    「いいんだよ、フィクションなんだから」。
    それはそうなのだけれど、人間の感情の核の部分には、フィクションの都合を持ち込んではいけない領域もあると私は思う。

    • 12
  6. 評価:2.000 2.0

    ノーサプライズ

    まず、絵がおかしい。
    素人目で見ても、不意に人体のパーツがあり得ないバランスになっているコマがある。
    ギャグ漫画でキャラが不意に二頭身になるような表現方法があるが、それに近い。
    だが本作は当然、ギャグ漫画ではない。
    じゃあ何なの?

    いわゆる「どんでん返し」系が売りの漫画だと思うのだが、残念ながら、タイトルから壮絶なネタバレである。
    最初のエピソード、オチを予測できなかった読者、いるのだろうか?
    そんなバレバレの展開を、「どうだ!」みたいに、しかもバランスの狂った人体でやられても、正直、反応に困る。

    • 11
  7. 評価:2.000 2.0

    設定でドロップアウト

    無作為に選ばれた国民を一年間無視する、無視しないと逮捕、という法律が出来たんですが、という話。

    私は設定段階で早々にドロップアウトした。

    例えば舞台が異世界で、魔女によって無視の呪いをかけられる、とかならまだ受け入れられただろう。
    あるいは舞台が閉鎖的な村社会で、何かしら宗教的な理由によって生け贄のように無視が行われる、とかでも受け入れられただろう。

    しかし、本作の舞台は、バリバリの法治国家日本であって、村の掟、ではなく、国家レベルで法律が制定されている。
    ということは、国会でその法案が可決され、政府がその法律に基づいて粛々と行政を機能させている、ということである。

    そんなタコな。

    作者がどんな人間観を持っているのか知らないが、人類の知性をここまでなめていいのか。
    設定としてあまりに穴が大きすぎるし多すぎる。
    一応、その法律の狙いみたいなものも作中で総理大臣が語っているが、馬鹿馬鹿しすぎてここに書くのも面倒臭い。

    私だったらまあ、一年間、きついけれど、何とかなると思う。
    だってメリットが大きいから。
    全国民が私を無視しなくちゃいけないなら、犯罪、やりたい放題である。
    それとも違うの?
    無視の期間が終わったら捕まるの?
    それって結局無視してないことにならない?
    とまあ、そういうことを含めて、とにかく設定がグダグダである。

    ともかく私ならば、一年かけて、一生遊んで暮らせるだけの金を盗む。
    伝説上の石川五右衛門や鼠小僧のように、悪い奴からだけ盗む。
    悪徳政治家が高級焼き肉店に行くのについていってそいつの財布から堂々と金を抜き、そいつの肉を横からつまむ。
    妻と話せないのだけはしんどいが、一緒に動物園や映画館に行って、目だけで語り合う。
    そのくらい出来る、夫婦だもの。
    そして一年が過ぎたら、汚れた金を握りしめてシンガポールに飛び、悠々自適に暮らす。
    さあ、日本政府よ、私を選ぶがよい。

    という妄想をして遊べたので、星をひとつ、足した。

    • 10
  8. 評価:2.000 2.0

    ホラーとスタローン

    ネット上では一時期有名になった都市伝説、「杉沢村」を下敷きにしたようなストーリー。

    題材としては好みの部類なのだが、申し訳ない、絵がどうにも駄目だった。

    絵が上手いとか下手とか以前の問題として、特にホラー漫画には、どうしても「合う絵」と「合わない絵」があると私は思っていて、この漫画の登場人物の描き方は、致命的に思われた。

    どんなに怖そうなストーリーのホラー映画でも、主演がアーノルド・シュワルツェネッガーとかシルベスタ・スタローンとかだったら、駄目でしょう。
    そういうことである。

    • 10
  9. 評価:2.000 2.0

    自分を捨てるほどには

    半端なレベルの整形ではなく、顔に「さようなら」レベルの変化というのは、文字どおり「自分を捨てる」ことに他ならないと思う。
    それを別に肯定も否定もしない。
    ただ、そういう人生の選択もあってよい、とは思う。

    しかしもちろん、そんなこと、生半可な意志や覚悟で出来るものではない。
    ましてやその目的が復讐となれば、魂のかなりの部分を悪魔に売り渡さない限り、無理である。

    そういう暗く激しい力みたいなものは、この漫画の主人公からは全く感じられず、私はさっぱり入り込めなかった。

    • 9
  10. 評価:2.000 2.0

    受け入れがたい浅はかさ

    娘を殺した犯人に残忍な復讐をして実刑を受けた主人公が、出所後、世間から虐げられ、殺_人ビジネスみたいなことをやっている人間に拾われる、という話。

    申し訳ないが、私は主人公がどうしても嫌いで、作品に乗っかれなかった。
    別に主人公を好きにさせることだけが作品の能ではないが、この手の漫画は、主人公に肩入れするか、共感するか、少なくとも同情するか、というモードに入れないとどうにもならないと思う。
    私には無理だった。

    先に断っておくが、私は多分、倫理観が一般の基準より低い。
    だから私は、主人公の復讐を否定しているのではない。
    残忍な方法も全く否定しない。
    好きにやったらいいと思う。

    私が決定的に受け入れられなかったのは、出所した後に職場を次々にクビになるという経験をして、「俺はそんなに間違ったことをしたのか!?」とか思っちゃう、主人公の絶望的な頭の悪さ、想像力のなさである。

    おいおい、じゃあどうなると思っていたんだ。
    私はそれが聞きたい。
    残虐なやり方で復讐を果たしてムショから出てきたら、皆が「よくやった!」って拍手してくれるとでも思っていたのか?
    「過去は過去、うちでやり直せよ」とか言ってくれる親切な工場長でも現れると思っていたのか?

    阿呆か。

    世間から爪弾きにされる覚悟もなく、拷_問つきの復讐をやったのか。
    その浅はかさに対して、私は軽蔑の念しか覚えなかった。

    どんなに不幸でも不運でも、自分に同情する復讐者なんて、私は見たくはない。

    • 8
全ての内容:★★☆☆☆ 11 - 20件目/全82件

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