5.0
大人の読み物。
だいぶ読み進めたので、レビューを更新します。
この物語、後半に進むにつれ、好き嫌いがさらに分かれる展開となっております。前半は主にキャラクターのクセの強さに対する好き嫌いが多かったと思いますが、後半はもう、大人の世界を受け入れられるかどうかという次元。
人間というのは時に、とことん自分に似合わないことをやり尽くさないと本当に自分の望むことが見えなかったり、一度とことんわがままにならなければ幸せを掴めなかったり、とことん失わなければ気づかなかったり、大切なものを得るために大切なものを捨てなければならなかったりするもの。道を踏み外したくなるほどに、全てを捨ててしまいたいほどに辛いときもある。
また、どんなにお互いに好きでも【ご縁】が許してくれず、本人同士の努力ではどうにもならないこともある。
正しさだけで幸せになれたら、誰も苦労はしない。この物語は、そうした人間たちのもがく様子を見せてくれ、「心のままに生きる」「幸せになる」ことを強く応援してくれているように感じられます。
わたしは大好きな作品!
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