5.0
読みながら完結の想像が止まらず
この作品はとにかく上司の皆川さん目線。その皆川さんの心のつぶやきがそこかしこで語られてて、そこが一番の魅力。皆川さんの心中の変化が詳細に読み取れて。
ある日出会った女性の江藤さんは、バーで一人飲みを堪能してる皆川さんの横でやけ酒してて挙句に絡んできて、酔っ払いすぎて一旦ホテルに。
そこで江藤さんは自分の魅力の無さに嘆いて、酔っ払ってるせいで皆川さんに魅力を仕掛けるてみるけど、皆川さんも今まで冷静に対応できるはずのこんなシチュエーションもなぜか初めての自分に出会って。焦って寸止め!
そこからが皆川さんの心境の語りが大きな見所。
江藤さんのこと、失恋して見失ってるから皆川さんは彼女を心中では"迷子"呼び。何かそこにも愛情を感じる。実際まだ愛ではないけど。
江藤さんは自分の仕事に大きく関わる人物として利用を企てるけど、一方で江藤さんの読めない行動やピュアさに魅力を感じて、気がつけば心中の語りは江藤さんのことで占める。それに自分も勘づきながら冷静に否定して。
なのに彼女の一挙手一投足に惑わされて。男性達と楽しそうに合コン雰囲気の江藤さんとお店で出会した時の皆川さんはホントに人間味あって嫉妬して、いい意味で一人の男性で。
そこから江藤さんへの好きを認めようとしない心中語りはキュンものです!
自分ともあろうものが、的な感じで、どう見ても嫉妬してるのにまた否定。それに全然気づかない江藤さんもらしくていい。気づけば心中の迷子呼びもなくなってて。
皆川さんの仕事に江藤さんとその失恋相手の東条主任とその彼女も絡んで、さらに皆川さんの元カノも絡んで。こんな氷男を最後どう完結させるのかをわくわくしながら読めました。30話なのにそれ以上のボリュームを感じる作品でした♪
またすぐに改めて読み返したい!
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