ノー・ニックネームさんの投稿一覧

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作品レビュー
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11 - 20件目/全210件

  1. 評価:5.000 5.0

    エドガーとアランにまた会えた

    ちょうど自分がエドガーとアランの年齢の時、13歳か14歳の頃、初めてポーの一族を読んだ。
    その壮大な時の流れと虚しさ、切なさに感動した。

    それから40年以上経った。
    吸血鬼のエドガーとアランは今も10代の少年。
    それに対してこちらは・・・往年の美少女。(笑)
    まるで年老いたジョン・オービンやリデルの気分。

    ポーの一族のイメージは、
    儚いバラと白いレースに、永遠に年を取らない美少年だった。
    まるで妖精の国にいるかのよう。

    40年ぶりに再会されたポーの一族は、
    初期の抒情的で柔らかな絵柄からリアルで硬い絵柄に変わり、
    話も厳しい現実を背景にしている。

    モーさま(萩尾望都の愛称)はポーの一族の最初のシリーズを20代の頃描いた。
    それから様々な経験を経て、夢の世界のファンタジーやSFから離れ、
    リアルで厳しい漫画を描くようになった。
    ペンタッチもきつくなった。

    本当は、昔と全く同じ夢の世界に浸りたいのだけれど、
    以前と全く同じ夢の世界を全く同じ柔らかなペンタッチで描いて欲しいとお願いしても、かなり無理があるだろう。

    それでも、モーさまは頑張って夢の世界を再現してくださっていると思う。
    ポーの一族の発端や吸血鬼の謎解きが読める。
    エドガーとアランに会えた。
    それだけでも、往年のファンの私は嬉しいです。

    再開、ありがとうございます。

    厳しい現実世界の中、
    夢見る頃を過ぎても、夢の世界に少しでも浸れるのは、とても嬉しいです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    ポーの一族が吸血鬼になった経緯

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    アラン復活と共に、
    ポー一族の発端を語ってくれる話。

    昔のリリカルな雰囲気はないけれど、吸血鬼「ポーの一族」がどのようにして吸血鬼になったのか、その謎解きを読んでいるようで面白かった。

    新しい雰囲気の「ポーの一族」

    昭和24年生まれのモーさま、デッサンが狂わないように描く、細部まで緻密に描くなど、大変だとは思いますが、何卒「ポーの一族」を完成させてください。50年近く前にポーの一族を読んだ往年の少女達のほとんどは、ポーの一族の完成を見ずに、このままでは死んでも死に切れません・・・

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    どんどん話に引き込まれた

    登場人物も話の展開もじっくり描いていて、どんどん話に引き込まれた。

    これ、かなり年長者が読んでも面白いと思う漫画だと思う。
    何回読んでも面白い漫画なんじゃないかな。

    これを青春時代に読んだ人はきっとこれが愛読書になって、自分の人生と重ねて読んだんじゃないだろうか。青春時代が遥か昔の私はそこまで入れ込まなかったけれど、この漫画の魅力はわかる。

    この漫画家さん、うまいなぁ…と思う。
    この漫画家さんの他の漫画も読んでみよう。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    純粋過ぎるヒロインで思わぬ展開禁断の恋に

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    基本的にヤクザ物は嫌いなんだけど、これは正直、かなり面白かった。

    新聞社社長のご令嬢記者であるヒロインと。昔その社長にはめられたヤクザの息子(わんこ君)の禁断の恋・・・かな?

    昔ヒロインの父親は記者としてのし上がるために、わんこ君の父親であるヤクザについて冤罪記事を書いて潰した。

    わんこ君は父の復讐を果たすべく、ヒロインに近づいたものの、
    純粋無垢なヒロインが好きになってしまう。
    だが、結局、ヒロインの父親がしたことをヒロインと一般社会に暴露することで復讐を果たす。

    しかし、わんこ君に騙され傷ついたはずのヒロインは強かった。
    ヒロインは純粋すぎるうえ、正義感も強すぎた。
    なんとヒロインは父の犯罪を暴くために行動を起こしたのだ。

    そして、ヒロインとはもう二度と会えないと思っていたわんこ君と再会し、共に行動することになる・・・

    ここまでが(現時点での)最新17話までの粗筋。
    きちんと描きこんでいるので、内容を知ってても、楽しめる漫画だと思います。

    • 1
  5. 評価:3.000 3.0

    作者さんの実年齢に近いヒロインを描くべき

    この漫画家さんは、ご自分の実年齢に近いヒロインや既に大人のヒロインの漫画を描くと、心理描写など抜群にうまい。(確か陶器の話がそうで、私は評価「星5つ」を付けました。)

    ただ、高校生以下のヒロインの話を描くと、ご自分の実年齢の価値観や物の考え方が、高校生のはずのヒロインの言動に如実に表れるので、かなり違和感がある。高校生にしては大人っぽすぎるのだ。(確か踊りの話がそうだった。あれ、ヒロインの年齢設定を20代半ば以降にすべきだったのでは?まぁ、20代後半では、たかだか盆踊り(=プロやセミプロのダンサーなら即時楽々真似ができる超簡単な踊り)に右往左往する展開にできなかったかもしれないが・・・)

    でも、この漫画は「狼の娘」という生い立ちが暗いファンタジー設定なので、他の高校生より大人っぽく描いても違和感がないかもしれない。しかも、私が好きなファンタジー系の話。

    というわけで、期待を込めて、この作者さんの漫画に対しては珍しく「星3つ」を付けました。ファンタジー的に面白ければ、5に変えます。

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    作家の魅力

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    作品には作家さんの個性が出る。
    話の設定や展開にも、登場キャラやキャラ間の人間関係にも。

    この作家さんの作品も、題材は違えど、設定や展開、キャラは同じ。
    特に男性のリード・キャラは、いつも作者さんの好みの男性かな?

    ここでも、
    「芯の強い女性がオレに惚れてくれなきゃいけないんだよ」と言う時の男性キャラの心と雰囲気。
    これ、この作家さんの描く男性に共通する何かがある気がする。
    きっと作家さんの好きなタイプの男性なのね。

    なぜ好きなのかがわかってしまうような性格的な魅力がある男性キャラ。

    この作家さんが描くキャラの魅力にどこか共感して、この人の作品を読んでいる自分がいる。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    命の進化と夢を巡る壮大なSFファンタジー

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    科学的な知識と理論に基づいて構築され、それに感情を絡め、生命の夢と希望を託したSFファンタジー。SF/ファンタジーのファンとしてはとても嬉しい。SF的な設定が楽しめるうえ、感情が揺さぶられ、その壮大さに圧倒され感動する。

    粗筋:
    地球が隕石で滅びる時、宇宙に逃げたごく少数の人類の中に、突然変異で生まれた超長寿の新人類ソウイチロウがいた。そして生き残った人類が宇宙ステーション「コクーン」で暮らすうち、光合成をする植物タイプの短命なダフネ―達も、突然変異で人類から生まれた。

    動物と植物の遺伝子を兼ね備えたダフネ―達だが、繁殖能力がなく短命で、皆10代半ば過ぎで死ぬ。それなのに、繁殖能力がないのに、「お母さんになりたかった」ダフネ―の少女ジジ。

    やがて時が経ち、ソウイチロウの長命の子孫ネオニティ達が、ダフネ―「ジジ」の細胞を携えて宇宙へ飛び立つ。数百年かけて宇宙船で旅をして別の惑星に命の種をまき、数十億年かけて生命体へと進化させるために。そうすることで、地球を失った旧人類に希望と夢を与えるために。その別の惑星の生命の母親になるジジの細胞を携えて。

    死が間近に迫っているのに、「ジジは惑星のお母さんになるんだね!」と前向きにとらえて喜ぶジジが愛おしい。

    昔1980年代に制作された米国のTV番組「新スタートレック」(スタートレックTNG)では、遥か昔地球に命の種をまいた異星人の種族がまだ生きていて、こう言った。「我々は(ひとりぼっちで)寂しかった。(We were all alone.だったかな?)数千年宇宙を旅しても、どこにも我々のような命には出会わなかった。(だから宇宙のあちこちに種まきをやった) 」

    今度は、この漫画で「滅びた地球から宇宙に種まきをしに旅立つ」。
    生命の夢と希望を託した壮大な宇宙と進化のファンタジー。

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    不思議なファンタジー

    この作者さん、オカルト・ファンタジー系の漫画家さんだったなぁと思いながら、
    5話の「不思議な森のマンドラゴラ」まで読みました。

    ちょっとオカルト系の怖い話かと思ったら、
    純愛風でした。
    最後はハッピーエンドで、読後感は良かったです。

    絵は昔風ですが、ちゃんと人物の描き分けもできていてうまいです。
    髪型だけで登場人物を区別させている漫画家さんが多いですが、
    この漫画家さんは、たとえ髪型が同じキャラが2人いても、違いがわかります。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    冷戦終了で本物の家族になる予定だった?

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    これ、夫婦がお互い敵側のスパイで、
    お互い相手が敵だと知らずに夫婦ごっこをしてるんだけど、
    時代設定が冷戦時代で、
    1990年代の冷戦終了で
    夫婦がお互いそのまま黙って本物の家族になる予定だったんじゃないかと思う。

    でも、現実世界は、
    ロシアのウクライナ侵攻で一気に冷戦時代が復活したかのようになった。
    この漫画のエンディング、どうなるんだろ?
    作者さん、頭痛いんじゃないかなぁ・・・

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    懐かしい

    番外編、派生作品が出るほど人気があったツェット君。少佐と対照的な性格と容姿で。同じなのは、髪の長さだけ? (笑) そういえば、エロイカの髪も長い。時代かな? エロイカ、ジェイムズ君、ボーナム君のモデルは、1970年代ハードロックの王者、レッド・ツェッペリンだものね。当時は長髪が当たり前だった。エロイカもツェットも、もう内容を覚えていないけど、またこうして読むと時代を感じて、とても懐かしい。

    • 1
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