Sayuki-Miyukiさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全19件
  1. 評価:5.000 5.0

    ひとつひとつの言葉が優しい

    深蔵先生の漫画が何気に好きな私です
    コムギくんシリーズとぐうたらサキちゃんの漫画が特に好きだったのですが、
    そのどちらとも違う空気感。
    それでも深蔵先生の温かみのある話運びや絵は相変わらずで、こちらも続きが楽しみな一作になりました。

    割と名言……というか、心に沁みるひと言が多いので、疲れている心にはジンとくると思います
    特に感受性が強い人や色々と考え過ぎてしまう人なんかは共感する面多いんじゃないでしょうか。
    ドラマティックではありません。淡々とした日常生活の一部を切り取ったような漫画ですが、それでも続きが楽しみな漫画です。

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  2. 評価:5.000 5.0

    植えつけられた傷の重さは

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    作者の芦原先生が、作中のコラムなどでよくこの主人公やその母について、
    「この子には本来なら『ヒロインのライバル』として位置づけされるようなキャラに盛り込むような性格を設定してしまったので共感されにくいかも」なような事や、
    「『砂時計』で自己主張の強い主人公を描いてしまったので、もうそういうキャラを描けない、描きたくないと思った」
    「繊細と傲慢は紙一重、むしろイコールだと思っている」……などと書き残していらっしゃいます。
    先生ご自身も、この生死や命、生きていくことに焦点を当てたテーマは相当描き切るのにきつかったのではないでしょうか。
    それは読んでいてもひしひしと痛いほど伝わってきて、似た経験をしている人やこの主人公と性質が割と近い人には相当突き刺さる作品だと思います。
    時にはそれは、読み続けるのをやめてしまいたくなるほど重く心を突き刺しのしかかります。
    直視するのをためらうほど、人が生きていく上で目を背けたくなる、人に見せたくない『自分の弱さ』『弱点』『心のいちばん柔らかい部分』をこれでもかと描いているからではないのかなと私は思っています。
    なので、心が弱りきっている時に読むのはちょっとお勧め出来ないです、個人的に。
    けれども一度読み切ると、時間が経ってまたいつかふと読みたくなる、そしてその時の自分でまた感じ方受け止め方が変わる、そんな風に訴えかけてくる作品です。

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  3. 評価:5.000 5.0

    『食べる』ことは『生きる』こと

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    芦原妃名子先生が急逝なさって1年以上が経ちました。
    私は『セクシー田中さん』から入ったのですが、『砂時計』やこちらの作品も素敵だと人に教えてもらい読んでみようと思いました。

    どの作品も素敵ですが、私は短編集の『スゴロク』とこちらがいちばん好きなんですね。

    パン(食べること)を通して、様々な方々の様々な人生模様が浮き彫りになって、そこから大切なものを掴んでいったり新たな道を歩みだしたり…
    ちょっとおとぎ話のようなのにしっかりと現実味のある空気感が描き出されていて、彼ら彼女達は本当に存在しているんじゃないかな?と錯覚を起こすほどのリアリティです。
    そしてまた出てくるパンや料理が本当に本当に美味しそうで…!!
    全体の流れは主人公のふたりが軸なのですが、それを取り巻く人々に1話1話スポットライトを当て、そのテーマになるパンも毎回違うんですね。
    出てくるパンが知らないものだと探してみたくなったり、知ってるパンなら買いに行きたくなったり焼きたくなったりしてしまいます。
    でもしっかりとそこに生きていく上で誰しも直面しそうな内容が折り込まれていて……かなり食べ応え、いや、読み応えのある作品です。
    『砂時計』は命や生死に関わるテーマが、人によっては結構堪えてしまうかもしれません(私がそうだった)。
    なので、そういった方には是非こちらの『Bread&Butter』をお勧めしたいです。

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  4. 評価:5.000 5.0

    主人公は漢らしくて、お話は可愛い!!

    スーパー銭湯に全巻揃ってたので読んでみましたが、思いっきり今更ハマりました!

    元々原作担当の河原和音先生の漫画が高校生の頃大好きで…気になってはいて、読む機会がなかなかなく今頃…という感じです。

    メインのキャラ達が(モブを除く)皆優しいんですよね。一気読みしてしまったのですが、時に爆笑し、噴き出し、ぼろぼろ泣かされ……でした。
    あぁそうだ、若い頃ってこうやって一途に誰かを想ってたなぁって、キャラの誰かの恋エピソードが出る度に胸がきゅっとなりました。
    欲を言うなら、凛子ちゃんがたけおくんのお嫁さんになるまで、砂川くんに好きでたまらない子が出来るまで見てみたかったなって思いました。
    でもあの終わり方だから良かったのかな?とも思ってしまうのです。

    メインキャラみんな好きなのですが、個人的にはスウェーデンリレーのまりやちゃんがすごく好きです。

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  5. 評価:5.000 5.0

    あの頃ドキドキしたような気持ち!

    元々私は東河先生の作品が大好きです。
    特に「姉ヶ崎さん〜」「年の差〜」が好きで。
    今回は社会人ではなく学生さんのお話ですね、凄く新鮮に感じてワクワクしております!読み進めて、何だろうこの気持ち。昔読んだ「ご◯所物語」「パラ◯イス・キス」「ド◯ーム・ラッシュ!」「バ◯色の聖戦」……などの漫画たちを思い出して、懐かしいようなドキドキするような気持ちになっています!
    東河先生の漫画、本当に大好きです。
    なのかちゃん、律くん、どうなっていくのかな。
    特になのかちゃんには幸せになって欲しい!!

    • 0
  6. 評価:5.000 5.0

    おせんさんとタイプが違うけど…

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    同じくきくち先生の「おせん」シリーズと「あたりまえのぜひたく」シリーズが好きで、その流れで読むようになったこちらの作品。
    お料理が美味しそう!という感想は他の方がたくさん書いてくださっているので別の視点から書こうかなと思います。

    おせんさんは女将として・ひとりの日本女性として・完璧!って感じでしたが(酔っ払っていてもそれすら魅力…な)、今回の主人公瑠璃ちゃんは、おせんさんとは違い、料理の腕前は素晴らしいですが献立で失敗したりお母さんを傷つけてしまった過去があったり…と普通の女の子っぽいところがあるんですね。
    でも、失敗も落ち込みつつスッと受け入れてちゃんと相手に謝ることが出来たり、不満はあれども自分なりの愛情でお母さんに接したり…と、とても正直で素直なんですよね。

    私もおせんさん好きですし、やっぱりきくち先生の漫画ではおせんさんが代表的なキャラだったりはするのですが、私はそんな一流の料理の腕前を持ちながらもどこか幼さを残す瑠璃ちゃんが、おせんさんとは別のベクトルで凄く魅力的な女の子だと思います。
    お話に出てくる料理に惹かれるのは言うまでもありません。食堂がメインなだけあって、「おせん」よりも試しやすいメニューが多い気がします。そこも好きです。

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  7. 評価:5.000 5.0

    青春オムニバス好きとしては…

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    他の作品を挙げてしまいますが、
    中学生の頃、棟居仁先生・滝井利紀先生の「Because…」や安原いちる先生の「AngelBeat」などが大好きでした。
    (マガジンの「BOYS BE…」はヤルのヤラないのばかりで辟易して読むのやめてしまいましたが)
    「都立水商!シリーズ」作画の猪熊しのぶ先生が青春オムニバスを描いていらしたのは知っていたのですが、初めて今回ちゃんと読みました。
    ヤルヤラないの描写も(無料分ののところは)なく、私好みの爽やかで初々しい系統なので、ぜひ引き続き読んでみたいと思っています。
    また、猪熊先生と同郷なので、ちょっと嬉しいですね。
    これから読むのが楽しみです!

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  8. 評価:5.000 5.0

    思わぬ展開に度肝を抜かれ、惹き込まれる

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    母娘共々思わずハマってしまった『かぐや様は告らせたい』の作者の方が原作を担当していると知り興味が湧きましたが、別の方がおっしゃるのと同じように、私も
    「んん~(1巻の)表紙の絵、好みじゃないんだよなぁ…」
    と思いました。
    また【推し】という単語が出てきた時点で「あーまたお約束のアイドル萌え萌え〜(古いな…)な感じ?」と偏見もありました。
    ……が、いざ読んでみると、凄い。深い。
    登場人物の関係性の複雑さや衝撃のエピソードの連続に、読み進めずにいられなくなりました。
    萌え萌えなんて…とんでもなかったです。
    考えさせられたり、せつなくなったり(事実をモチーフにしたであろうエピソードもあり、現実はかなり酷く悲しい出来事だったので、もしこの漫画のような展開であったなら…と思わずにいられなくなりました)、惹き込まれたり、とにかくもう目まぐるしく展開されるストーリーに釘付けになります。
    前述の通り、いくつか「あぁこれあの事件を基にしてるんだろうな」とか「あー実際に売れたあの作品の作者も、今はあまり見ないあの訳者もあんな感じなんだろうか」とか考えさせられる内容もいくつかあるので、どこか現実とクロスオーバーさせてしまいそうなくらい味わい深い作品だと思います。
    また、タイトルの「【推しの子】」にも、ダブルミーニングどころか、たくさんの意味合いを含んでるんだなぁと思わせるストーリー展開なので、これもまた面白いです。
    それにしても…「告らせたい」然り、「【推しの子】」然り、読ませる作品をどんどん生みだしていく赤坂アカ先生って凄いわ…と思わずにいられません。

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  9. 評価:5.000 5.0

    これは良いスピンオフ!!

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    このスピンオフ、めちゃくちゃ好きです。
    本編に一気に読んでしまうほどハマり、読み終えてしまい寂しくなっていたところにこちらを見始め、こちらも一気に読む勢いで読んでます。
    原作プレイバックが毎回ついていて、別の視点での話の流れから「そうそう、本編でこのエピソードあったよね!」と見返せるのがまた斬新。
    たとえばひとつの集まりに、沢山の人がいるわけですよね。学校のクラスでも職場でも、どこでも。だけど大体誰かひとりが主人公で、その視点でストーリーは進むわけで(当たり前ですが)。
    この漫画を読むと、そうだね、同じ出来事一つとっても人一人ひとりに別の視点や別の立場があって、それぞれの焦点で人生が進むのよね、なんて妙なことを考えずにいられませんでした。
    なので私はこのスピンオフ大好きです!
    こちらを「売れると便乗が…」とのコメントもありましたが、いやいや、同人版がどうこう…とやらの便乗具合の方が私にはしんどかったですね……かぐや様本編はあからさまなエロ(脱ぐとかカラミとか)がなくても時々ドキッとするような発言やエピソードがあるのが魅力的なのに、それをぶっ壊す同人版の方が便乗臭くてきつかったです(好きな人すみません…)。

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  10. 評価:5.000 5.0

    旦那もなかなかのクズだけど、もっと…

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    なかなかのクズが最後に出てきますね。
    既婚の身でありながら、女の一番いい時を10年間奪うとかありえないんですけども。
    でも、旦那のクズ加減と相手の女のき違い加減が凄すぎて、最後のクズが霞むのが凄い。
    しかもクズ旦那も実は当て馬…というあまり他では見ない物凄い展開に、思わず最後まで読破してしまいました。
    クズ旦那の妻(爽子さん)、ラスクズの妻(曜子さん)…なんで奥様ばっかりが辛い目にあわなきゃならないんだ…?と途中やたらとイライラモヤモヤしました。
    終盤………ああ、爽子さん優しすぎるよ。私ならそのままお逝きなさいってなります。
    諸悪の根源のクズオブクズはあの女ですからね。
    これ、結構しんとい展開続きで真弓先輩と赤羽さんとミキちゃん夫妻がいなければ読み進められなかったなぁ。
    この三人がとても好きです。

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