5.0
大好きなお話しです。
命を狙われ、呪いをかけられて子どもの姿になり、魔力も腕力も失い潜伏している第二皇子、ウィルバードと、少し前に彼とお見合いをして断られた、虐げられた令嬢、クラリスの物語。
破談になったことで、義両親の虐待が酷くなったところに、屋敷の権利書が届き、家出してその屋敷に向かったクラリスが、子どもの姿になったウィルに会い、皇子と知らず、一緒に暮らすことになるという...
クラリスが迂闊だったり、途中ご都合では...?という展開もありますが、それにも理由があったり、話の筋はしっかりしていて、必要以上に引き伸ばすこともなく、尚且つ二人がゆっくりとお互いを想う気持ちを育んでいく描写も素敵です。
個人的には子どもの殿下が可愛くて大好きですが。
この先もきっと幸せだろうな、と思える、「めでたしめでたし」の一歩手前みたいな、夢のあるラストも、この二人らしくて良いなぁと思いました。
でももう少しだけ、先まで読みたかったかな。
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6







呪われ皇子と暮らすことになりまして!