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これは思った以上に面白い! 表紙絵がイマイチで手に取るのが遅れたのがもったいない。社内探偵、こんな存在が現実の会社にもいればいいのに。
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これは思った以上に面白い! 表紙絵がイマイチで手に取るのが遅れたのがもったいない。社内探偵、こんな存在が現実の会社にもいればいいのに。
なるほど、クールで無表情だから主人公には伝わりにくいけど、両サイドから描かれているから読者にとっては早々にお互いの気持ちが分かってストレスがない。
いい大人達が、真面目な顔で、ひたすら青や赤や緑や黒って言葉遊びのトンチをしているのが微笑ましくて面白い。
お金持ちで俺様なボンボンと、男装女子執事の、年の差&格差恋愛。ワガママ男子、超色気たっぷりに見えるけど、じつはまだ15歳という設定は、少々違和感。
いくえみ先生本当にネコ好きだよね。って改めて思う、猫たちへの愛情に溢れた、猫たちの気持ちに妄想広がりまくりの世界です。
いろいろ読んだけど、この短編集は初めてかも。人間のきれいな部分だけじゃない、一癖も二癖もある、いくえみワールドが広がっています。
ちっちゃいことにいちいちイライラ、自分自身何がしたいかも分からず、とにかく退屈。みたいな、思春期ならではの焦燥感とモヤモヤ、あったなぁと懐かしくなる話です。
バカっぽい男子、見かけ色っぽい先輩に迫られて眩んじゃうけど、最終的には気の合う友人みたいな女子とくっつく、みたいな感じ、悪くない。
感受性豊かな思春期、まわりの目も気になるし、いろいろ複雑な心境。大人になっても忘れられない後悔やモヤモヤ。いろいろ共感できる話だった。
この作家さんの作品はどれも、人間の明るい部分だけでなく、卑しい恥ずかしい汚い部分にもフォーカスするから、もやもやもするけど、どうにも気になってしまう。好き嫌い分かれそう。
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社内探偵