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目が覚めたチヌちゃんが、最初に若様の身を案じるところが本当にいじらしい。これで若様もやっと正気に戻ると思う。
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目が覚めたチヌちゃんが、最初に若様の身を案じるところが本当にいじらしい。これで若様もやっと正気に戻ると思う。
「朋輩が死ぬか生きるかの時も…」の巴大夫の言葉が切ない。それでも妙な噂でチヌちゃんが矢面に立たないよう、何事もなかったように思案する黒川親分はやはり頭の切れる人。この二人が幸せになってほしいなぁ。
自然な流れで、世間知らずのお嬢様である鈴子ちゃんが、女を手玉に取る男:高城の本当の姿を見ることが出来て安心した。
「恋は盲目」とはよく言い当てていて、周囲がどんなに反対しても、信じない女性は多いから。
孫四郎はもうちょっと客観視できるようになってほしい。出自からみても、ゆくゆくは家老になるであろう身分。思い込みが激しい?思慮深さに欠ける?
側仕えの美与が、孫四郎に「卑怯者」と罵る姿に感心する。その場で"無礼打ち"で殺されてしまうかもしれないのに。これぞ、あっぱれな忠義心。
水松女が小袖を抱きしめている姿が、男心を擽ぐる可愛らしさ。誰もが「これが本心だ」と確信するだろう。続きが楽しみ。
早みどり(セツ)が若様の妻にならずに足抜けとは!誰かの身代わりと知りつつ、不慣れな上流階級に身を置く方がずっと苦痛が大きいと気づいてくれて安心した。
普通の女郎は苦界から出れるなら、後のことなんて考えずに、若様の言う通りにしたんだろうと思う。チヌちゃんはどうなる?続きが楽しみだ。
ただただ哀れとしか言いようがない。長い間、女性の人格など価値のないものとされ、家の繁栄と家族の出世の道具にしかなれなかった。
それでも婚家で大事にされ、幸せに暮らせたら良かったけど、将軍家の陰謀渦巻く大奥では無理だわ。産まれた子供はもちろん、自分の命でさえ危うい。
命を長らえても「生き地獄」なら、こういう死に方の選択もあるのだろう。何ともやるせない話だ。
実の子供が交際相手の男に虐待されていても、男を優先する母親の心理が理解出来ない。結果として子供が死ぬことになっても、こういう女は変わらないのだろう。
こんな酷い死に方になるなら、子供は何のために生まれたのか。虐待した人間には、同じ体罰を刑罰にするようにしないと、何度でも繰り返すと思う。
ヒロインは教養も知性もないけど、人一倍正義感とバイタリティに溢れている。
それだけでは世の中を動かすことは本来ないけど、手を差し伸べてくれる人も中にはいるだろう。
一方、親の操り人形として生きてきた女性が壊れる瞬間は、本当に一瞬なんだと思う。
「お客様は神様」と言うけれど、本当に理不尽な人はいる。「何様なんだ」と思うことは多々あるけれど、クレームつけられると、クビにされちゃうのが現実。とても切ない話だったけど、ちゃんと本質を見てくれている人がいて救われた。「スタッフも大事にしてあげて」の言葉が心に響く。
声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~
222話
第64話(1)