4.0
何だか可哀想な人ばかりです。カインの生い立ちも気の毒だし、ヒロインも長く辛い思いをしてきました。一見悪役かと思ったアーネストは、実は一番不憫かもしれない人物。実母を筆頭に…彼を本当に愛し守ってくれる人がいなかった。誰の愛も信じられず孤立無援の中で気を張り続けて、大好きなヒロインの心さえ傷付けた。一番の害悪は王妃…だと思ったら、彼女も、周りの大人達やずっと尽くしてきた大好きな人に翻弄されて堕ちた…惨めで哀れなただの女だった。
ヒロインの父も女性軽視なところがあるし、王様も若い時から奔放で女性を軽視してる。アーネストも、元々はそうでなくてもヒロインやマリアに対してDV…。何とも女性軽視の世界観に、途中から引き気味でした。皆、元々いい人なんです…という作者さんの意図も見えたので、それは救いでした。
- 1
関係改善をあきらめて距離をおいたら、塩対応だった婚約者が絡んでくるようになりました(コミック)