5.0
久しぶりに漫画で泣いた
前半の美園のクソ女っぷりといい、詩の苦悩のリアルさといい、紘くんを信じたいけど信じていいのかわからなくなる感じといい、全てがハラハラドキドキさせられる描き方でした。
途中何度か詩や美園が本格的に壊れかけたりはしたけど、最終的に綺麗に終わってよかったです。
テーマもはっきりしていて、誰もがコンプレックスや人との比較を通した「悪魔的」な部分を持ち合わせていて、それが美園のように全面に出ている場合もあれば、詩や紘くんのように隠れているだけの場合もある。
けど自分の中のそういう部分を認めて向き合えた時に本当に強くなれるんだ、ということを伝えたかったのかなと思いました。
紘くんが最後まで良い子でよかった!可愛いし素直だし優しいし、でも完璧すぎないし、最高です!
はっきりしたテーマといい、共依存の有様や鬱病の様子のリアルさ、読者を引きつける人物の描き方といい詩や紘くん、綾子さんのような魅力的な人物、そして終わり方の美しさといい、全てにおいて素晴らしい作品に出会えました!
初めて☆5をつけちゃうくらい、気に入りました。
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11
悪魔はそこに居る