5.0
小説好きには堪らない
作者さん本人が相当の愛読家のようで、古今の小説の引用やオマージュが随所に散りばめられています。
ストーリー自体に謎解きの要素は薄いけれど、ミステリーマニアであれば楽しめる作品です。
特に綾乃の物語に対する考察(多分作者さん自身の)は頷ける所も多く、読後に作中の小説を読み返してみたくなりました(まずは藪の中を)。
秋の夜長に読むには丁度いいお話です。
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971位 ?
作者さん本人が相当の愛読家のようで、古今の小説の引用やオマージュが随所に散りばめられています。
ストーリー自体に謎解きの要素は薄いけれど、ミステリーマニアであれば楽しめる作品です。
特に綾乃の物語に対する考察(多分作者さん自身の)は頷ける所も多く、読後に作中の小説を読み返してみたくなりました(まずは藪の中を)。
秋の夜長に読むには丁度いいお話です。
出だしのミステリアスな雰囲気に惹かれ、一気に読んでしまいました。
ストーリー自体は割と定番の流れですが、各キャラの設定がしっかりしていて、話数以上に読み応えありました。
登場人物全員の背景が簡潔ですがキチンと描かれていて、読後感もよく、感情移入もしやすいかと思います。
また画風も可愛く、着物男子眼鏡先生傾奇者と画面も華やかで楽しめます。
折角キャラ設定もストーリーもよく練られているのに、話数が少なくてややかけ足で進んでしまうのが少し残念です。
主人公の生い立ちの秘密が気になって、結局最後まで読んでしまいました。
色々なあやかし達との短い話の合間に、徐々に紐解かれていく本筋から目が離せませんでした。
怪異を取り締まるという一見荒唐無稽な設定も、文明の進歩に加速度的に忘れ去られた言い伝えや昔話を考えると、わかりやすいのかなと思います。
登場するあやかしも人も魅力的で、悪人のいない心がほっこりする作品です。
おじ様キャラが皆ともかく格好よくて、特に主人公を育てた鬼の識が、人里に行った主人公をこっそり見守る様が優しくて素敵です。
ともかく猫好きにはたまらない作品です。
多種多様なポーズの所狭しと描かれており、痩せた猫太った猫仔猫などどれもまるで生きてるかのようで、絵を見ているだけでも飽きません。
また江戸の風習などもとてもよく調べられていて、毎話のように街中で聞こえる唄など、時代描写も趣きがありストーリー以外にも楽しめる物が多くあります。
とはいっても何より素晴らしいのはストーリーそのもので、一話目から泣かされてしまいました。
全体として登場人物と登場猫の多いので、じっくり何度でも読み返して欲しい作品です。
可か不可か、かな?と思いながら無料増話なのもあり読み始めたのですが、あまりの面白さに一気に最新話まで読んでしまいました。
人生の転機に初カレとの再会という、ちょっと頭と心を過ぎるけどまぁありえないと打ち消してしまうよーな設定。
シェアハウスが舞台なだけあって登場人物も少なめで、そのシンプルさが読みやすさなのかも知れません。
でもそれより何よりも言葉の選び方の端的かつ的確さが、他の方も書かれていますが、ストーリーに共感出来る一番の要素なのかなぁと思います。
漫画にしろ小説にしろ、大抵読んでいてどこかしら「この表現陳腐だなー」と感じるところがあったりするけど、ここまで読んでてそれが全くなかったです。
アラ探しではないけど、それが逆に気になって読み返してみて、短い言葉と独特の間というか文字の区切りが、逆に思考だとか会話をリアルに感じられるんだなぁと気付きました。
普通に、何か文章を書こうとする時以外は、大抵思考なんて単語か短い言葉の羅列ばかりだし、会話や発話と頭の中で一人話す(考える)事って、またちょっと違うものだし、その点を凄くよく表現されているんじゃないでしょうか?
例えほんのちょっと言葉足らずであったとしても、読む側がそれを想像して補える。
だから読んでいて「あー、、わかるぅ」と感じるのかなぁと思います。
登場人物もみんな本当に可愛らしくて、特にネコの口になってる時が大好きですꙍ
ストーリーとしては決して報われないんだろうなぁとは思いつつも、長谷君の気持ちが切なくてついつい思い入れてしまって
月刊誌での連載なので、更新は時間が掛かりそうですが、これからも読み続けていきます。
自分も猫を飼っているので、あるあるとないない半々位です。動物の行動は人間がどう解釈するかなので、作家さんの王子様への想いがほんわか伝わって来ます。
フラウファウストとこれは毎度更新が待ち遠しい作品です。絵の書き込みが多く、小さい画面では中々読みにくい点もありましたが、タブレット対応になったのでじっくり読み直しています。今回は特に先の展開が気になる所なので、早く先が読みたいです。
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親愛なるA嬢へのミステリー