2.0
終わり方が微妙
現在、そして未来の少子高齢化社会や年金の問題にスポットを当てた設定は問題提起にもなり、とてもいいと思いました。
ただ、その問題は高齢者側の責任でも若者や現役世代側の責任でもなく、まず政府の責任で解決していかなければならないはずです。
なのに作中では若者の抵抗感が原因だとする政策が施行されていて、政府の責任は…?ともどかしさを覚えます。そこへのツッコミや問題提起は塩野さんの「いい施策とは思えない」の一言のみ。
ラストも、若者側の金光くんが老人2人に『承認』を出して仲良く解散…。
対立構造(対比構造)は無くならないし、年金と学費のトレードのようにも思えて、スカッと感もハートフル感も微妙なまま終わってしまいました。
ラスト直前、3人が良い関係(というより過干渉の無い適切な関係)に落ち着き、金光くんも大学に通えるようになる所はとてもホッとします。
頼れる大人、がんばっている時に認めてくれて困った時にお金を出してくれる大人が周りにいるというのは、とても大事なのになかなか難しい事なんですよね。
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シワの首輪