うん、その通りだね。絢斗クンの言う通りだ。
『いずれそう思うだろう』っていうのは“予想”でしかなくて“事実”ではないし、
『絢斗クンの為』っていう気持ちも本当だろうけど、
“今の絢斗クンの気持ち”を無視してるのは『今の絢斗クンの為』ではない。
『いずれ来るかもしれない“その時”』に和葉サンが傷つきたくないから。
イヤ、そうなったら傷つくのは恐らく“どちらも”だろう。
不確定の未来を予想しての自己防衛本能と言われれば、責める事は出来ない。
未来のことは誰にも分からないから。
でも、
もしかしたら子供を授かるかもしれない。
授かって二人でメチャクチャ幸せになるかもしれない。
もしかしたら、授かったのに、何かで別れる事になるかもしれない。
もしかしたら子供を授かれなくて、残念に思う絢斗クンを見てしまうかもしれない。
もしかしたら、子供を授かれなくて絢斗クンが残念に思ったとしても、
和葉への想いは全然変わらないかもしれない。
もしかしたら、和葉サンの方が全然別の人を好きになってしまうかもしれない。
etc…etc…etc…
未来のことなんて、誰にも分からない。“その時”になってみないと。
だったら、“今”どうしたい?!本当は、どう思ってる?!
それを大事にするのが一番大切なんじゃないの!?!?
『45歳の自分』を、随分悲観的に?否定的に?考えてるけど、
普通に生きるとしたら、その倍はまだ生きる時間あるんだよ?
45歳の先にもまた、色んな出来事が起こるし、悩みも尽きないんだよ?
“若い”絢斗クンに『そんな事言っても分からない』なんて偉そうに言ってるけど、
貴女だって“若くて”全然分かってないんじゃない?ちゃんと見えてないんじゃない?
目の前の絢斗クンのことも、貴女自身のことも。
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バツイチがモテるなんて聞いてません
075話
第38話 何がわかるのよ!(1)