5.0
衝撃的な作品
残酷なのもグロテスクなのも苦手ですが、主人公シャルル=アンリ・サンソンから目が離せず読み続けました。フィクションも多いとは思いますが、差別や偏見と闘いながら処刑人として様々な改革を行い、死◯刑廃止論者であり、また平等論者であったという点は史実に沿っているようです。なんて数奇な人生なんだろうと彼の人生に思いを馳せながら読みました。妹のマリー(こちらも実在の人物ですが処刑人ではない)に関してはリアリティがなさすぎてあまり興味が持てませんでした。絵が美しいからこそ、処刑時の残酷な描写が際立って印象に残るので、そういった作品が苦手な方にはおすすめできないと思います。
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イノサン