5.0
細かく美しい
まるで細密画のように描き込まれた背景が美しくも妖しい世界観を醸し出しています。
先にTVアニメ版を観ていましたが、よくぞこの世界を映像に出来たものだと思います。
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232位 ?
まるで細密画のように描き込まれた背景が美しくも妖しい世界観を醸し出しています。
先にTVアニメ版を観ていましたが、よくぞこの世界を映像に出来たものだと思います。
先にTVアニメの方を観てしまいました。
アニメでも独特なキャラクター、世界観でしたが、原作そのままだったんですね。
むしろこの原作をよく映像化できたものだと思います。
バツイチで大学の学食のうどんコーナー担当をしている村田さん。毎日、村田さんの作るうどんを食べる美大学生の木野くん。
二人とも妙に相手を意識して、変な妄想に取り憑かれているのが面白い。
よくある歳の差・恋愛モノの王道パターンようにはコトは進まず、独特な空気感に包まれた世界に気がつくとはまってしまいます。
しょっちゅう警部に間違われる老け顔の新人刑事・桃生と、大学では変人扱いされている変わり者の日本昔話研究者・太郎教授のバディものです。
あえて『遠野物語』のような民俗学的に有名な話ではなく、一般的に広く知られている昔話をモチーフにしているのが面白い。
さらに二人の会話劇もテンポとセンスがあり、ストーリーも心地よいスピード感です。
紳士服仕立ての話に留まらず、ヨーロッパの歴史、風土、風俗、人間模様…さまざま雑学が各話ごとに織り込まれており、とても読み応えがあります。
銭湯でバイトしつつ銭湯の家の息子を虎視眈々と狙うバンパイヤと聞くとホラーですが、あくまで狙っているのは純粋な童貞の血。
童貞の純潔を18歳まで守ろうと奮闘するバンパイヤ・蘭丸の空回りっぷりが面白い。
古代人が現代にタイムスリップして、現代文明の片鱗を古代に持ち帰るという構成はテルマエロマエと同じですが、本作は更に日本の現代史もストーリーに織り込まれていて読み応えがあります。
円谷幸吉さんのエピソードは思わず涙腺が緩んでしまいました。
昭和チックな絵柄だけど細部まで綺麗に描き込まれていて、また人物の描き分けも素晴らしく見応えがあります。
ストーリーやキャラクター造形も綿密で作品世界にすんなりと入り込めます。
仕事が出来るバリキャリでありながら、他人の心理をよく捉えて対応でき、本人も素直で可愛らしい主人公が素敵ですね。
先にTVアニメを観てから原作を読んでしまいました。
アニメ版よりも登場してくる人間や妖の心理描写が深く描かれていて、より奥行きが深く伝わりました。
人間にも妖にも真摯に向き合おうとする夏目くんと、食ってやると言いつつ用心棒役になっているニャンコ先生のコンビがいい。
1話完結でそれぞれの話のメインキャストがいますが、どれかの話は読む側にとって自分を投影できるキャラクターがきっといると思います。
関西の料亭で料理人をしていた澪がご寮さんと共に慣れない江戸暮らしをしながら、市井の人たちと心を通わせつつ美味しい料理を作っていく日々のドラマです。
きっぷのいいつる家の旦那や長屋のおりょうさん夫婦、医者の源斎先生に謎のお武家の小松原さま…出てくる人たちが皆んな気持ちの良い人柄で、それに呼応して料理の腕を上げていく澪を見ていると自分も頑張らねばと思えてきます。
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モノノ怪 海坊主