2.0
王太子妃がシンディである必要は?
このお話、根っこのところで、設定に整合性がとれていないと感じました。それは、王家と教会が和解するための婚姻が、なぜ王太子カイルとエレノーラ家の庶子シンディの間で、行われたのかということ。
エレノーラ家には、ダイアナという嫡子がいたのだから、むしろ、そちらが選ばれるはずでは?少なくとも、化けの皮が剥がれるまでは、カイルは猫被っていたみたいだし、ダイアナの高慢ちきな性格からして、王太子妃の座を、素直にシンディに譲ったとは思えない。
もっとツッコむと、教会との結び付きを強固にするのなら、最初っから聖女アイネと結婚したほうが自然。カイル的には「結婚後知り合った」と言っているけれど、シンディ的には、既に1年前には知り合っていたとのこと。ここも、整合性とれていないけどね。
果たして、ダイアナやアイネを抑えて、シンディを選びたかった理由が、カイルにあったのか…1周めと2周めのカイル自身が、もしかしたら「別人格」なのかもしれないけれど、そこんとこが、今一つ回収しきれていなくて、モヤモヤ…シンディの爆発頭と同程度に、謎多き作品です。
-
0
要らないのなら私がもらいます