5.0
二人の花、生き直しの物語
SF?ミステリー?オカルト?ファンタジー? この作品は、一体どのジャンルに属するのだろうと思いながら読んでいました。自分の中での正解は、「ヒューマンドラマ」です。
28歳来生花と15歳山田花が、なぜ、どうやって入れ替わったのかなんて理屈、この際どうだっていい。大切なのは、二人の花が「自分」を奪われたことによって、初めて「自分」を客観視し、そこから生き直そうと闘い始めたこと。ただし来生花は、山田花の居場所を守るために、そして山田花は、来生花の命を守るために。人は、大切にしたい相手を見つけたときに、初めて本当の意味で、自分を大切にするということを理解するのかもしれません。
失敗しても生きたい 間違っても生きたい 消えたくない 「たすけて 消えたい」が「たすけて 生きたい」に変わったとき、奇跡が起こります。きっとそれは、私たちに向けた小田原先生からのメッセージ。
陽希と晴親、二人の「ハル」も良い味を出してます。来生花ー晴親、山田花ー陽希という年の差襷掛けペアに収まったのも、よきかなよきかな…。「花はどっちだ?」なんて、どうしてこんなことになったって?きっと人に「いつか絶対 精一杯生きたんだと 笑って」もらうための、神サマからのプレゼントだった…自分は勝手に、そう思っています。
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花はどっちだ?