3.0
華流ファンタジー時代絵巻(疲)
霊族の生き残りで奴婢出身の霊止が、皇帝と手を携えて尊太后から皇権を取り戻し、二人幸せに暮らしましたとさ…な〜んて話を想像していたら、全然違ったーっ💦読んでで、読み疲れてしまう漫画って、一定数あるけれど、これ、その筆頭。日本の義務教育では習わない漢字ばっかりで、人間関係が複雑で、みんな似たような顔で、時間と場所をあっちっこっち行き来する華流時代劇風ファンタジーって、疲れないワケないでしょ!
画は確かに美しいけれど、漫画っていうよりは劇画。彩色の工夫で、画に立体感が生まれ、何とも不思議な雰囲気を醸し出しています。美しくて、残酷で、予測がつかなくて…このお話の世界観にぴったりですわ。
その上、美しい主人公たちの、腹の探り合い、足の引っ張り合いときたら…舌の根も乾かぬうちに、騙し、騙されで、いったい誰を信じていいのか、あるいは誰も信じられないのか…。百花繚乱どころか、魑魅魍魎の百鬼夜行って感じだよね、霊止も皇帝も尊太后も。
あまりにも敵と味方が入り乱れて、入れ替わるので、全然スッキリしないし、正直読むのにエネルギーがいる。まだまだ、多くの血も流れそうだし(苦手)…あ〜、この先、どうしていこうかな…。
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THE QUEEN~稀代の霊后~