Mayayaさんの投稿一覧

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評価1 1% 22
241 - 250件目/全364件
  1. 評価:5.000 5.0

    漫画って、いいもんだなぁ…

     何て哀しくて、切なくて、あたたかい物語なのでしょう。誰かが誰かのことを守ろうとしたがために、生まれてしまった誤解やすれ違い、それを一つ一つ拾い上げ、丁寧に紡ぎ直して、見事な「愛」の物語が生まれました。「伏線回収」って、まさにこのお話のことだと思います。
     登場人物はたくさんいるのに、「モブ」がいない。一人一人が、とても大切な役割を果たしていて、物語のゴール目指して、愛のバトンを繋いでいきます。それは一見「空澤千津」のためであるように見えて、哲のためであり、空澤夫妻のためであり、千尋のためであり、春道のためであり、志信のためであり…「みんなの想いが繋がる」って、こういうことなんだなぁ。ラスト近くで「みれい」が語ります。「朝、目覚めた時 おはようと笑いかけてくれる人がいる それだけで 人って生きていけるものよ」…「おはよう、いばら姫」のタイトルに込められた意味、やっと分かりました。
     ラストで哲と志津が見た同じ夢、幸せな夢、きっとそれは……そんな希望を感じさせてくれる素敵な結末でした。こんな美しい世界を追体験できる漫画の力って凄い、漫画って、本当にいいものですね。
     ところで、「いばら姫」って、本当は誰のことだったのでしょう。ぜひ完読して、その答えを見つけてみませんか。

    • 2
  2. 評価:5.000 5.0

    ゆっくりとピュア恋

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     今は、少女漫画ジャンルと謳いながらも、女性漫画のような性描写のある作品が少なくないのですが、ひろちひろ先生の作品なら、まず大丈夫、小学生にも安心して?おすすめできること間違いなしです。
     それにしても、男子小学生並みにニブチンの姿乃芙と、基本無表情眼鏡の御徒町(彼の名前は景だが、殆ど使われていない)が、お互いの気持ちを伝え合うまでの道のり…長かったぁ〜。物語は、姿乃芙目線で描かれているので、彼女の気持ちが少しずつ御徒町寄りになっていく様子は、伝わってきたけれど、御徒町のほうは…?う〜ん、分かりにくいんだよー、この男。でも、姿乃芙の絵を描きたいって伝えた時点で、もう気持ちは固まっていたんだろうな…。
     言葉では多くを語らない御徒町だけれど、行動に気持ちが表れている彼。姿乃芙、いい男を捕まえたねー。二人で絵を造り上げていく過程の描写は秀逸です。そして、展覧会会場で、自分を描いた絵を初めて目にした瞬間の姿乃芙の表情…くぅ〜っ、女の子の夢だよー。絵のタイトルは、いったい何だったんだろ?
     勿体ないのは、袴田くんと愛結実ちゃん。袴田くんは、まだそれなりに活躍の場があったけれど、愛結実ちゃんは? 奉仕部女子1の姿乃芙に、モブ女子たちのやっかみが集中しないようにとの、作者さんのご配慮だったのかな? もう少し存在感があってもよい立ち位置だったのに、ちょっと残念です。その分、星マイナス1で。でも、ピュア恋好きには、絶賛お勧めの少女漫画です!

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    逆歳の差上等!!

     自分で「逆歳の差」と書いていて、情けなくなってくる。男がかなり年上の「歳の差」は、冷やかされながらも応援されて、女がかなり年上の「歳の差」は、大抵ドン引きされるのって、まだまだ日本が固定観念に縛られているから?エッフェル塔を有する国の大統領を見てご覧なさい、さすがアモーレの国育ちの男子です。
     だいたいにして、36歳をアラフォーって言う?30代ど真ん中じゃん!女は、妊娠・出産年齢を考えなくちゃいけない?産むも産まないも、こちらの自由、がんばれ私の卵子ちゃん!
     てなわけで、由紀サン、新太クン、読者は全力であなたたちを応援してますよ。新太クン、あなたは今のままで、これからも「由紀さん、好きです」オーラを全身から発していてください。由紀サン、年のことは一旦脇に置いておいて、同じ人間として新太くんを好きかどうか考えてみましょう。答えはもう、出ていますよね。
     逆歳の差物語は、それこそ数多くありますが、この作品ほど年の差が大きいのに、年下男子の気持ちが透けて見えるものは、他には見当たりません。逆歳の差上等!星5で、期待大です。

    • 55
  4. 評価:5.000 5.0

    三津倉課長の笑顔が見たい!

     三津倉課長の塩対応には理由があった!このハイスペックにして、女性と目を合わせると顔が赤くなってしまう赤面症!何て素敵な優良物件でしょう!ゲス男の浩一から、結婚直前に運良く解放された美里サン、これはもう運命です!
     そもそも政臣さん、実は美里に気があったよね。でも、自分は赤面症だから、そして、美里には結婚相手がいたから、アクション起こせなかったんでしょ?うん、偽装婚約を思いついたお友達、グッジョブ、二人の愛のキューピッドです。
     美里は病気の祖母のために、政臣は苦手克服のために、win-winの関係を結んだ二人だけれど、とってもよい感じの滑り出しです。特に、政臣さんの照れた笑顔は、ギガトン級の破壊力!クール女子の美里でも、絆されてしまいますがな〜。
     これから二人のイチャコラを楽しむ心の準備は、十分できております。「見かけによらない」甘々を大いに期待して、星5、あ、できれば元婚約者クズ浩一とその「運命の相手」のマウント女には、それなりの制裁も課してほしいかなぁ…。

    • 77
  5. 評価:5.000 5.0

    「はざま丘」発の不思議な物語

     バイオリンのピチカート?みたいな「ロンッ」という音…それは妖精の足音。幸村先生の新作は、人間と妖精たちが、「はざま」の丘の家で繰り広げるファンタジーのようです。
     ただし、今回の登場人物たちは、やたらと秘密が多過ぎる。まず、ヒロインのエミリー。明るく屈託ない体で登場したけれど、なんかピアノに関して、とてつもないトラウマを抱えていそう…。
     そして、旅人の少年シュラ。17歳という年齢とニンジンのグラッセが苦手なのは本当らしいけれど、他は???一見、人当たりはいいのに、この子、周りを信用していない…今の名前さえも「春と修羅」から、適当に付けただけ。「森」が呼ぶ声が聞こえることも気になります。
     ちょっと重たい秘密を抱えているらしい二人が、妖精エリソンとトロワの棲む「はざま丘」の家に、偶然?集まって始まる物語、まだまだ秘密が多すぎて、気になることだらけです。けれども、彼らがこの家で出逢ったことには、きっと意味があるはず。「悩んだときは テーブルを変えましょう ついでに部屋も!家も! 何もかも!」の如く、この先ポジティブな幸村マジックが見られることを期待して、星5です。

    • 3
  6. 評価:5.000 5.0

    自分限定肉食男子に育てませう!

     出た出た〜、一井かずみ先生お得意の、何を考えているんだかよく分かんない男子キャラ♡今回の千早も、一井先生の画が醸し出す雰囲気にピッタリ!もう期待しかありません。
     心奈は心奈で、歴代ヒロインの中でも最強で頭ん中がお花畑かも…?でも、そこがいい。ここまで恋愛脳(強)で生きていられたら、きっと幸せなんだろうなぁ。(その分、辛いこともありそうだけれど)
    「絶食」って、さもさも残念そうに言われちゃうけれど、他の女に絶食で、自分だけを食べてくれるなら、それって最高じゃない?だから、心奈、「つき合う」だけじゃなく、千早を「自分限定肉食」に変えていくんだよ。読者はみんな、それを望んでおります。心奈のあの手この手の攻略作戦と、千早の堕ちっぷりに大きな期待を込めて、星5を捧げます。

    • 14
  7. 評価:5.000 5.0

    闘え、夏来!冬麻は、君のものだ!?

     宮園いづみ先生の名前を見て、スルーするわけにはいきませんがな〜てなことで、「好きな人ではないけれど、結婚するなら君がいい」という29歳イケメンハイスペック弁護士篁冬麻と「結婚するなら、素敵な人ではなく好きな人と」というエース事務員夏来の、丁々発止の恋のつばぜり合い、いよいよ始まりました。
     とにかく冬麻が、夏来を口説きにかかるところが可笑しい…この人、ふざけてんのか、真面目なんだか。でも、「10年、人を好きになっていない」と言っている冬麻が、夏来をロックオンしたのだから、無自覚であっても、何か夏来に感じるものがあったんだろうなと思いたい。それと、10年前、彼にいったい何があったんだろう…そこも気になります。
     口をきいたこともなかった冬麻から、いきなり?なプロポーズをされて困惑していた夏来も、彼のことを知るにつれ、少しずつ心が動いていきます。その様子が無理なく自然で、さすが宮園センセ♡冬麻のスペックにはさして興味がなく、その行動で冬麻という人を見極めていこうとする夏来のキャラ、宮園ヒロインそのものですね。
     冬麻の同級生の姉、上司の娘等、冬麻を巡る「女たち」は少なからずいそうですが、そんなもん蹴散らして、「結婚しましょう、恋しちゃってたから」になるよう二人を、夏来を応援します。負けるな、夏来!

    • 97
  8. 評価:5.000 5.0

    満井版F4?の物語(輝月推し)

    「仮面ライダーキバ」の如く2020年と2030年を往復?し、「花より男子」の如くF4に大切にされる日々…つまりは、ヒロイン西野水帆と幼馴染イケメン4人衆との、過去を追想しつつ現在を見つめる物語です。
     おそらく、女子なら一度は水帆の立場になりたいと思ったこと、あるんじゃないかな?タイプの異なるイケメン4人が幼馴染で、大事にしてくれるんだよ?花男のF4じゃないけれど、輝月派?深派?藍派?周吾派?推しの分かれるところだと思います。
     特筆すべきは、2020年の甘酸っぱ〜い鉄板青春群像劇風に対して、2030年の何と現実的で膠着状態風なこと!お疲れモードの水帆も心配だけれど、輝月が全く姿を見せないことが、すごく気になっていました。(私的に、輝月推しです。)
     最新話でようやく2030年に輝月が登場しますが、う〜ん、何か不穏な感じ…。ひたすら水帆に大好きと言っていた高校時代とは、随分違う雰囲気です。この10年の間に、一体二人に何があったのでしょう…まだまだ先が気になります。それでも、「つらくて泣きたい時は、オレが水帆の涙ふくから」と言っていた輝月の言葉を信じて、最終話まで追っかけるつもりです。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    (笑)キュン(笑)でいこう!

     部活を舞台としたスポーツ男子と女子マネとの恋愛モノは多々あれど、そこに「筋肉」が関わるとなると、多分この作品は唯一無二。はっきり言って、(笑)キュン(笑)の変わり種サンドイッチです。
     それにしても、かみのるり先生、筋肉をよく研究していらっしゃる。だからこそ、日比ちゃんの突き抜けた感も、リアリティがあります。ほんとに、「花より団子」ならぬ「イケメンより筋肉」よねー。でも、そこんとこがツボで、笑えて、この作品を単なる胸キュンものだけにはしていない感があります。
     そして、筋肉王子棗旺太朗センパイ、よきです!シャワー後の、はだけたシャツ越しに見える美しい大胸筋とシックスパック、筋肉フェチでなくとも垂涎のワンカットですわ〜。(ホントは、着替え途中の制服ズボンから見え隠れするボクサーのほうが、もっと美味しそうですが…)本命以外にはチャラくないし、結構ストイックだし、推しキャラ誕生の予感?
     そんなこんなで、毎日棗センパイに堕としにかかられている日比華帆サン、これからも(笑)キュン(笑)で、読者を楽しませてくださいませ。勿論、星5でお薦めです。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    フェアリー・ゴッドマザー金石悟郎

    ネタバレ レビューを表示する

     木曳野暁も大野ふみも、ある意味二人揃って、天然、鈍感、鈍チン。ほんと、それぞれが「ロンリープラネット」の住人で、なかなかそこから出てこられない…。その二人が、いかにしてくっついたか?それは、暁の中学校時代からの友人で、現在編集者でもある金石悟郎その人のおかげです!
     そもそも、中学校時代に彼が暁の小説を誉めなければ、小説家木曳野暁は存在しなかったはず。ふみが迷ったときも、暁が行き詰まったときも、いつも背中を押してきたのは、魔法使い悟朗。自分だって、ふみのことを憎からず想っていたのにね。
     番外編「エピローグ、未来へ」を読むと、この物語、悟郎さんが主役だった?と勘違いしそうに…。それほど、暁とふみの関係を俯瞰して捉えていた彼です。さすが、編集者?!何でこんないい男が、いまだ独り身なんだろ。でも、きっとこれからも、木曳野家をフェアリー・ゴッドマザーの如く、見守っていくんだろうな。よろしく、悟郎さん!

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