Mayayaさんの投稿一覧

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91 - 100件目/全295件
  1. 評価:4.000 4.0

    レイモンドとサマンサに捧ぐ

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    「逆行令嬢の復讐計画」というタイトルそのままに、逆行・回帰したソフィアは、1周目よりも賢く、強くなって、アレクシスとともに、レイモンドとサマンサの陰謀を阻止していく…ざっくりまとめると、そういうお話です。
     それにしても、どうしてヒロインの逆行は、いつも分岐点の直前あたりなのでしょう。どうせだったら、レイモンドとサマンサの幼い頃まで遡ればよかったのに。罪は罪、悪役は悪役なので、本編での彼らの末路は、当然です。でも、幼い頃の屈託のない二人の様子が、どうにも気にかかるのです。
     性善説の盲信者ではありませんが、もしレイモンドが、母王妃にあれほどプレッシャーをかけられなかったとしたら、もしサマンサが、両親にあれほどソフィアと比べられなかったとしたら、もし二人が、自分自身を肯定して生きられるような環境で育っていたとしたら…そう考えると、二人を不憫に思うと同時に、彼らの親たちに対して、怒りを禁じ得ません。ソフィアとアレクシスとブルーノにあって、レイモンドとサマンサになかったもの…それは、無条件に認めてくれる親の愛でしょ?
     ソフィアができたのなら、レイモンドとサマンサも逆行できないのかな?その際は、無条件に愛されて育つ子ども時代が、彼らに待っていますように…。

    • 4
  2. 評価:4.000 4.0

    ロマンスは生まれそうにないけれど…

     ジェンダーフリーを意識してのことか、ヒロインが、ロマンスを成就させて、幸せになりました…ではない選択をする流れが増えています。今作のヒロインカリナも、このタイプ?まあ、カリナに転生憑依する前、物語中のローランドとメリッサに、とても同情的だったから、ある意味「ママ」として、使命感に燃えているのかも…。今のところ、トルス公爵クロードとの間に、ロマンスが生まれる兆しは感じられません。まあ公爵も、見かけによらずヘタレだもんね。
     タイトルが「ママになります」だから、ローランドやメリッサが、さぞかし活躍すると思いきや、そうでもない。にわかママであるカリナ中心に、物語が回っていきます。そして、カリナの一番の目的は、子どもたちを無事守り通すこと。お金儲けも、トルスの立て直しも、全てそのための手段で、転生前の前職は何だったんだ?ってくらい、経済の仕組みに精通し、母親業が板に付いています。クロード、つけ込む隙がないね〜。
     まあこの二人、「夫人」「閣下」と呼び合っているうちは、まだまだ距離感ありますわ。ここからロマンスにシフトチェンジするのか、それとも、このままカリナ一家の自立と成長が中心なのか、作者さまのお気に召すまま……あれ?そういえば、悪玉レンケ、どうなっている?

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    その「お見合い」は、如何なものかと…

     ヒロインとヒーローが知り合いではなかった場合、いかに出会いを印象づけるかが、その後の展開において重要になるけれど、う〜ん、この「お見合い」は、つっこみたくなるなぁ…。まず、「人の命を預かる」仕事をしているはすの看護師と教師が、人を騙そうとする姿勢が嫌。そんな不誠実な看護師に命を預けたくないし、どの面下げて、子どもに道徳を教えるんですか、月島蛍先生?
     そもそも、お見合いといいながら、仲介役も同席せず、二人っきり?釣書も写真もないのなら、それ、形を変えた合コン、もしくはブラインドデートでしょ。その程度のことなら、竹内サン、ちゃんと自分で断ろうねー。佐倉伊織先生の作品は、好きな部類にシフトしているのですが、今回の出会い方だけは、いただけなかった…。
     それでも、竹内看護師と月島教諭の「お見合い」に対する不誠実さにさえ目を瞑れば、王道の契約結婚もの、佐倉先生の創るお話が、面白くないわけがない。直秀サン、本当に1年でいいの?まずはお付き合いから…が普通でしょうに、あえて期間限定結婚を提案したのは、それなりの考えがあってのことだよね?この先、どんな邪魔や横槍が入っても、溺愛を貫いてくれることを、信じてまっせ〜。

    • 3
  4. 評価:4.000 4.0

    ヘタレ皇帝だから子供は隠してもいいかな

     基本、子どもは、自分の出自を知る権利があると思います。でも、今回はないなー。6年前、新婚初夜に「愛していない」のひと言で、一方的に離婚を言い渡されたアステル。確実に政争に巻き込まれると分かっているのに、場合によっては、命を狙われる可能性があると分かっているのに、テオールの出自を明かすのは、愚の骨頂。我が子の人生を守るために、知恵と勇気を振り絞って闘う母親としての姿、カッコいいです!
     それにしても、アステルとカイゼンの温度差が、おもろーです。少なくとも現時点で、カイゼンとどうこうなろうという気持ち、アステルには微塵もない。そりゃ、そうだ、一人でテオールを育てようと決めた時点で、女は元パートナーを、物理的にも精神的にも排除するものです。
     一方、カイゼンのほうは、未練たらたら?彼なりの理由なり、正義なりがあって、アステルと別れたのでしょうが、完全に説明不足で、伝わっていないって!「加害者」のほうが、ことの重大さを認識していないって、本当だね。
     このままだったら、どうしようもなくストレスが溜まるお話だったけれど、テオールの可愛さ、素直さ、天然さが、全ての救いとなっています。アステルが皇后の地位に復帰するには、父レストン公爵の絡みなど、めちゃくちゃ問題が山積みだけれど、テオールのために、丸く収まるんだろうな。
     さあ、ヘタレ皇帝のカイゼンよ、アステルを含め、ほぼ全ての女性読者から総スカンをくらっているこの現状、巻き返しの道のりは容易ではない。でも、父として、夫として、這いつくばってでも、家族の信頼を取り戻して、見せてくれ!

    • 23
  5. 評価:4.000 4.0

    これ、少年漫画でしょ?

     ジャンルは「女性漫画」になっているけれど、これ、ぜぇったい少年漫画でしょ?だって、ここで描かれているヒロインのエレナって、可愛い、優しい、家事スキル完璧のメイドルック、ボンキュッボンのスタイル良しで、どんな悪事を働こうとしても、その遥か斜め上を行く包容力で、全てを安全着地させてしまう…おまけに、好きな相手(アイゼン)にひたすら一途で、エロのほうもそれなりに〜とくれば、もうそれは神の領域、全ての男子憧れの女神様です。キャスパーぢゃなくても、アイゼンに取って代わりたいと願う男子読者、少なくないんじゃないかな?
     一緒に転生したエレナの兄弟たちは皆、チート能力を発現させているけれど、それって彼女にも当てはまったりして…。さしずめエレナの権能は、「全人類を虜にする」あたり?それほど、どんな強敵が立ちはだかっても、どんな危機に陥っても、必ず突破口が開かれ、最終的に「エレナ大好き♡」で幕を閉じます。そこまでの過程がちょっと長めだから、モヤっとすることはあるけれど、ドロっとまではしないので、気軽に読めます。
     サザ◯さん、ちび◯子ちゃん、◯ラえもん、クレヨン◯んちゃん同様、いつ終わってもよいし、いつまで続けても大丈夫な内容ですが、サッカーチームができるくらい子どもが生まれて、大団円?!終わり方を予想するのも、それなりに楽しきです。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    どうぞあまり「危険」になりませんように…

     七里ベティ先生の描くキャラクターって、とにかく瞳が綺麗。そして、ポージングの美しい画を描かれるので、残念なコマ率が非常に少なく、安心して読むことができます。
     ただ今回のヒロイン來那は、男勝り?(あ、ジェンダーレスに引っ掛かるかも!)っていうか、言葉が荒いので、ん?この吹き出し、誰が言ってんの?と、戸惑う場面がちょっと多め…。弟李兎の誕生とともに母を亡くし、ヤクザ映画大好きな父親の影響を受けながら育ったとしたら、こういうキャラ設定もありかも?好きか嫌いか、好みは分かれるところだと思いますが。
     初回配信分では、まだ火神さんの真の目的が、明らかになってはいないし、來那との間にロマンスが生まれる気配も、んー、ある?ない?でも、來那のパパ関係に、フラグが立っているように感じるのは、自分だけでしょうか。
     正直、極道モノは好みではありません。ただ、弟を育てるために、必死で頑張ってきた來那が、どんなふうに恋を意識していくのか、そして火神さんが、彼女をどう受け止めるのか、二人の「危険な恋」の行方に興味深々。どうぞ、あまり危険になりませんように…。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    細かいところが気になる性質でして…

    「異国のハーレムに売られる始末」になったのに、のんびりと人材紹介所ってぇ?あのぉ、全然危機感、悲壮感ないんですけれどぉ…と、初っ端から細かいところが気になって、その後、ずっと後を引いています。そもそもそんな設定、別になくても話は進んだんじゃないの?
     ストーリーのほうは、タイトルでも匂わせているとおり、伯爵(後に公爵、二階級特進かーい)ミエルが、セチアに見せているワンコな顔と、獲物を狙う猛禽類のような顔との、二つの顔を使い分けるというミステリアスな展開です。セチアは才女という設定なのに、どうして気付かないかなあ…多分、ミエルのほうが一枚上手なんだろうね。
     ミエルがダサい格好をしていたワケ←能ある鷹は爪を隠す!
     ミエルがセチアと契約結婚したワケ←好きだったからに決まってるじゃん!
    と、いきたいところですが、ホントのところはどうなのでしょう。答え合わせが楽しみです。とにかく、ミエルの表の顔と裏の顔、そのギャップがたまらない作品です。
     ところで、作中に出てくる、ミエルの生き様を象徴するかのような「夕焼けの花」、あれってどう見てもフリージア…はい、細かいところが気になる性質でして…。

    • 3
  8. 評価:4.000 4.0

    古代中国風Mr.&Mrs.スミスかーい!

     夫婦がお互いの素性を隠して…という設定は、「Mr.&Mrs.スミス」等、スリリングなネタとして優良物件。けれども、そこに子どもまで二手に分かれて!となると、もはややりたい放題…連れ子同士じゃあるまいし、二人とも実の子でしょ?今や、漫画史上最恐の拗れ婚、面白くないわけがありません。二重三重に拗れて、手塚治虫風?赤塚不二夫風?の昔の漫画のわちゃわちゃ感もあって、ほぼほぼコメディー路線、重くならずに読むことができます。
     ただ、その面白さに水を差しているのが、浮生大陸を取り巻く勢力図の複雑さと、それぞれの地位?名前?で使われている漢字の多さ!凡壬が実は中州の聖皇で、その妻の白香が、本名は白夢で北境の白髪の魔尊で、息子の悟生が聖域の聖子で、その妹の奏が天門の聖女って、いったいどーやって覚えればよいのぢゃ?!おまけに、周辺人物たちも二つ名?三つ名?をもっているもんだから、相関図をまとめるために、受験勉強以来、久しぶりに頭を使っております(涙)
     老婆心ながら、この手のお話、長引くとぐだぐだになりがちなので、程よいところでスッキリと完結してほしいかな…これ以上、記号みたいな漢字言葉を、脳内に留めておくのも大変だし💦もちろんラストは、魔尊と聖皇による浮生大陸統一?!幸せ家族でお願いします。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    まるで、フランスみたいだな…

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    「母でも恋していいですか」って問うところが、まず違和感。「母」は役割の一つであって、恋をしちゃいけないとか、子育てを完璧にしなくちゃいけないとか、意味不明な理想像で括るべきものではないと思う。大事なのは、一人の人間としてどう生きるかじゃないかな?
     その意味で、理沙子が選んだ道も、また一つの生き方。裕太が成長するまで、吾妻さんと歩んだ人生は、親しいお隣さん以上事実婚未満…一見不安定なように見えて、二人の仕事や裕太に及ぼす影響を考えれば、多分この形が現実的。全ての問題を先送りにして、「くっつきました!幸せです!」てな脳内お花畑案件に落とし込んでいないところが共感できます。
     二人が法的に結ばれたのは、ずっと後で、理沙子がアラフィフの頃。もう少し早くても、よかったような気もしますが、多分、私の価値観が古いのでしょう…。個人としての生き方をより尊重した、まるでフランスみたいな恋、もちろん「母でも恋していい」と思います。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    モノクロ版が完結しているので…

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     モノクロ版が完結しているので、誰憚ることなく、堂々とネタバレ及びツッコミをしたいと思います。
     大方の読者の皆様がお気付きのように、ヒロイン翠珠が想いを寄せる武官海志縁サマこそ、皇帝董文浩その人です、ちゃんちゃん!まあ、よく見ると、伏線はあちらこちらに張られているし、物語中盤で身元バレするので、それほどネタバレでもないのですが…。
     それよりツッコミたい!というか不思議なのは、なぜ転生者である翠珠が、海志縁=董文浩であることを、知らなかったのかということ…。だって、前世で「百花真愛」をやり込んでいたんでしょ?中でも崔国ルートは、お気に入りだったんでしょ?じゃあ、亡国の元皇帝が、海志縁だという情報は、絶対に開示されているはず。そんな重要な情報を伏せられたままで、乙女ゲームは攻略できないよね〜。
     フルカラー版は、モノクロ版より登場人物がやや幼く感じますが、アニメ化するとこんな感じかなーと、想像を膨らませながら読んでいます。少なくとも、志縁さまバージョンの赤っぽい髪色は、フルカラーならではの楽しみ♡
     翠珠の前世の記憶と知識を駆使して、死亡フラグを全てへし折り、無事ハピエンを迎える二人、めでたしめでたし…。けれども、何とこのお話には、続編が…続きは、ぜひ「弍」をどうぞ?!

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