5.0
一気読み!
色使いが最初から最後まで本当に美しい作品です。
冬の幻想的なシーン、エルザとレンの愛情溢れるシーン、人々の喜び溢れる幸せオーラ全開のシーン…読んでいるだけで満たされていくものがありました。
ストーリーはとても読み応えがあり、100話を超えていないせいか中だるみが全くなく飽きさせないテクニックと描写の美しさであっという間に読めました。
ラストまで揺るぎない信頼関係と一点の曇りもない愛情の深さがあったので、エルザとレンの2人には一切モヤモヤすることなく読めました。
悪の魔力など不安要素はたくさんあったのですが、常にエルザとレンの愛情が描かれていたので2人を信じてついて行けば大丈夫!!という感じに安心して読めました。
〜ネタバレ含んでの感想〜
リリエルの世間知らずと勘違いと自己中、強過ぎる自己愛と嫌なことや都合の悪いことは人のせいにするタチの悪さには最後まで考えさせられました。
この作品の良いところは、ただ投獄されて終わりました…というような簡単な「その後」ではなく、何処へ行きどんな生活を送り、そこで何が過ちか気付き、気付いたとしてももう取り返しがつかないことを描いています。
ある意味漫画的な「制裁からの救い」ではなく、リアル社会における社会的な死を味わうリリエルが描かれているのです。
そしてもう一点、弟ヨハン。姉のせいで一家離散状態になったものの、自分を見失わず細々でもしっかり生きてきたヨハンとエルザとの再開…胸があつくなりました。
タイトルの「悪女は変化する」は、幅広く考えリリエルにも当てはまるタイトルだった…リリエルだけでなく、登場する女性陣のそれぞれの悪女の部分が変化した様子も描かれていたと思います。
重ねて書きますが、本当に中だるみなしの作品なので買って損はないと思います。
最後までブレないので読み終わりは気分爽快です。
絶対おすすめの作品です!!!
長々レビューを読んでくださりありがとうございました!!!
- 8