5.0
好きになりました、では片づけられない。
主人公より少し年上の、既婚/子どもなし/専門職 です。
登場人物それぞれにいろいろ事情があって、「好き」「嫌い」だけでは片づけられないのが面白いところだと思います。
純→ 子どもを持ちたい焦り(年齢も)、いろいろ自信がない、相手の事情や気持ちに敏感すぎて各方面に申し訳ない
武頼→ 子どもを持つのは不安(過去の悪い記憶)、仕事は好きだけど忙しすぎる、妻は大事だけど向き合うのは怖い(なので逃げてる)
沙織→ いろいろ思いどおりにいかなさすぎて疲れたから、誰かに甘やかしてほしい、探す気力もないから元カレに甘やかされたい
真山くん→ とにかく純が好き(…のシンプルさが救い)、ただし、これは先輩の「法律に照らして既婚者への恋愛感情はルール違反」というブレーキとセット
十代までの恋愛とは違って、好きというだけで突っ走るわけにもいかない、というあたりが丁寧に描かれていて読んでてしんどいけど面白いです。みなさん事情がありすぎて(とくに純)心も行動も揺れているので、真山くんのまっすぐさが際立ってます。真山くん幸せになってね、と願いながら読んでます。
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それでも愛を誓いますか?