5.0
小学生向けの作品とは思えない
「ヘルター・スケルター」や「恋の奇跡」など整形美女とマッド・サイエンティスト医師が出てくる物語は多いですが、それらの作品の原型はこの作品だと思っています。(この作品自体がフランケンシュタイン等の影響があるのかもしれませんが)
この作品が小学生も読む雑誌に掲載されていたことに驚きます。
今だったらコンプライアンス的に難しいでしょうね。
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4792位 ?
「ヘルター・スケルター」や「恋の奇跡」など整形美女とマッド・サイエンティスト医師が出てくる物語は多いですが、それらの作品の原型はこの作品だと思っています。(この作品自体がフランケンシュタイン等の影響があるのかもしれませんが)
この作品が小学生も読む雑誌に掲載されていたことに驚きます。
今だったらコンプライアンス的に難しいでしょうね。
どことなくヒューマンな感じで始まる物語ですが、その裏には得体の知れない「システム」が存在していること。
妙なリアリティがあり、何だかひんやりとした後味が残ります。
超えるのが難しい壁って世間にはあると思います。
手の届かない世界で、憧れているだけならいいのかもしれません。
なにかの偶然で、その世界が自分の日常と交わってしまったら……
作者さんのストーリーテリングの巧みさ、リアリティが本当に素晴らしいです。
そして、とんでもない事件でありながら、実は明日は我が身になるかもしれない……という恐ろしさも感じさせられます。
正義とか善とか、お墨付きをもらうと人間って残酷になれるんですよね。やがて正義から逸脱してしまう。
作者さんは社会派の作品が多いですけど、レディコミでしか描けない作風ですよね。
モチーフはヤ○○シかオ○ムかだと思いますが、宗教2世やカルト宗教問題がこれだけ騒がれている時期だけに、注目作品ですね。
何がおそろしいといって、必ずしも荒唐無稽な話ではなく、リアリティのある話だということでしょうか。
案外こんなもんじゃないかな?と思います。
納得できない人たちは、多分心霊とかそっち方面に走るのでしょうけど。
「病は気から」ですよ。
あの当時ピリピリしてた感覚が懐かしくさえ思えるというか、異様な空気感が思い出されます。
とはいえ、隣県で一人か二人陽性者が出ただけで大騒ぎしてた2020年と、毎日死者が出てるのに旅行だなんだと浮かれてる現在とどちらが異常なのか。
生活の記録として、貴重な資料価値がある漫画になるかもしれません。
若いうちだけですし、この主人公の場合声だけではなく対人スキルもかなりあると思います。
でも卑屈になっちゃダメっていうのは事実ですね。性格も歪んできますから。
独特の絵柄なので好き嫌いはわかれると思いますが、没個性な絵柄よりわたしは好きです。
そしてところどころ爆笑ポイントが地雷のように埋まっています。
何より読者投稿ものなので、妙なリアリティもあるんですよね。
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地獄でメスがひかる