【ネタバレあり】薫りの継承のレビューと感想

忍の告白に 胸が締め付けられた

忍と竹蔵は 義兄弟だから、愛し合う時は目隠しをすることで なんとか現実から目をそらし、忍は ″相手が誰だか分からないから″、竹蔵は ″相手には誰だかわかってないから″と、互いに言い訳しながらギリギリの距離感で肉体関係を持ち続けていた

忍の嫁は 二人の関係を断ち切りたかっただけで、まさか 忍が弟への愛情が故に絶望してしまうことまでは先が読めていなかったと思うし、忍も彼なりに嫁のことは愛ではなくても特別な存在と認めていたと思う

忍と竹蔵が目隠しなしに素のままで愛し合えたのはたった1週間だったけれど濃密だった
実の兄弟では許されない行為だから その後は別れの一択しかないことに忍は耐えられなかったのかもしれない

蜜月の今 全てを終わらせるしかないと悟った忍のとった行動が悲しすぎて 竹蔵への愛情が深すぎて 読み終えた後は気持ちがガッツリと落ちた

なんともやるせなく 悲しみが後を引く作品でした

なんの期待も

してなかったし、読み始めてもフンフンくらいだったのですが、急に持ってかれました！！
エロスと色気がスゴイです　エゴン・シーレみたい、『蟷螂の檻』の感じです　そして瞳が印象的です　主人公二人の対照的な瞳だけで、全てを物語れるというか　セリフも少なめ、コトの描写もそれほどではないのですが、…なんだろう熱っぽいです
この二人の行き着く先が気になって仕方がないです

血の繋がりのない兄に惹かれる主人公。その兄の子どもで年齢より大人びた事を言う男の子の言葉通りに行動してしまう主人公ですが、兄もその行為に応えて‥。艶めかしい2人の関係性に目が離せません。

兄弟だけど連れ子なので
血の繋がりはありません。

子供がヤバすぎでした。
わざと火傷をさせ、母の香水をつけろという‥。
怖い。

お兄さんの

お兄さんの意図がよく分かりませんが、あっちもこっちもお盛んで大変ですね。
弟くんは振り回されっぱなしだけど、どこかで彼の気持ちは通じるのだろうか？

無料分しか読んでません。お話の世界観が独特な感じ。嫌いじゃないです。きっとお互いすごく好きあっているんだろう。ああやってでしか、たとえひと時でも近付くことが出来なかったんだろうなぁ。

作者買い

大好きな作品ですが、悲しい。なんとも言えないラストです。誰も幸せにはなれないような。それでも、気持ちが通じた二人は幸せなのか…。

ある意味、ハッピーエンド？

バットエンドと受け取れる終わり方ですし、確かにそうなんですが、
やっと結ばれて、もう誰にも邪魔されずに、愛の最高潮で終わってしまうと言うのは、ある意味、永遠の愛の形の一つであると思わせてしまう作品です。自殺ではないと思いますが、闇に囚われていたのですね。

同級生が大好きでこちらの作品も読みましたが中々作風が変わってて最後は切なかったです。
ハッピーエンドでないと引きずりますが、その反面何度も読み返してしまいます。

読み始めたら引き込まれて、最後まで読みました！危ない兄弟愛と、それを取り巻く妻や子供。最後まで目が離せませんでした。最後は仕方がないのかなと思いますが、生きていて欲しかったなー！！