【ネタバレあり】黒い聖者は愛を謳うのレビューと感想

神父さんと警察官の興味深いおはなし

シリーズ3作目にしてレビュー投稿します。真っすぐで正義感の強い若手警察官と元戦場で戦ったこともある現在は（たぶんカトリックの）教会を司る神父さまとの魂までの邂逅のお話しです。神父さんは歪んだ精神を持っていて、鋼はトラウマを容赦無く抉られます。自死の直前迄いきましたが、同僚など周囲の人にも助けられ戻ってきました。3作目では、大きな事件の後、鋼が暁の心の奥をズキズキと暴いて、なんというか、恋人になります。
歪んだ精神の主人公があまり他には無く、とても引き込まれました。ふたりの絡みシーンもエロいです。

作家さん買いです

１作目は鋼がいいようにされて、でも仲間のおかげで闇落ちしなくて済んだ。暁さんもそれは心のどこかで喜んでいたような。３作目ではそれぞれの気持ちの落ち着きが見えて暁さんも鋼さんへの気持ちに変化が。このまま凸凹なコンビにしないで完結してるところがいいのだけど、この危うさを引きずりながら続編も読みたいです。

呼んでてどうなるかな？とは思ったけど最後はうまく行って良かったですが１番かな？他はもう少し絡みのシーンがあっても良かったかな？って感じです

ダーク神父

なかなか心の中が読めない、わからない、善人なのか、悪人なのかもわからない神父さんのことがわかり、鋼くんとの距離がとっても縮みました！
元軍人の神父さんのかっこよさ、鋼くんの神父さんをまるっと受け止める真っ直ぐさがたまんなく良かったです！
大きな事件もあってハラハラドキドキ…。
これで完結なのかなぁ〜⁇
もっと読みたいなぁと思います…。

シリーズ化されてるこの作品、初めは二人ともここに闇を抱えていて、狂喜じみた感じがしていましたが、二人がどんどん素直になってきて良かったです。