みんなのレビューと感想「八月の杜」（ネタバレ非表示）

穏やかに強く。

溝口彰子さんの「BL進化論」で紹介されていたので読みました。

思いがけない事故で記憶が一部欠けてしまう。しかもお互いの想いをきちんと確かめる前に、好きになった事だけがすっぽりと欠けてしまう。置き去りにされた想いに苦しむノア君と記憶は無いけど想いの残像にもどかしさを感じる蒼太君。記憶が欠けてからの２人が、切なかったです。

過激なエロシーンなどはなく、穏やかに時間が過ぎ想いを強くしていくステキなストーリーでした。

蒼太君の家族がすんなりと同性同士の恋愛を受け入れているのが嬉しかったです。

ジャンルに囚われず読んでもらいたい作品です。