不能犯
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あらすじ
数々の変死事件現場にあらわれる謎の男・宇相吹正。しかし、誰も彼の犯行を証明することができない。人は彼を、犯罪を実証することができない容疑者「不能犯」と呼ぶ…。 憎悪、嫉妬、欲望そして愛…… 宇相吹は依頼人の歪んだ思いに応え、次々と人を殺めていく…。 戦慄のサイコサスペンス開演!!
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みんなのレビュー
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作品の世界観の中に引き込まれる
この作品の主人公の宇相吹正さんは、ご自身でもおっしゃっているように「殺し屋」です。
復讐代行業ではありませんので、復讐をテーマにした漫画を読んで感じるカタルシスを期待して読むと肩透かしを喰らいます。
読むなら、数話だけで留めるのではなく、全話読んだ方がよいでしょう。
主人公は超能力のようなものを使って業務を遂行しますので、数話読んだだけだと安直なストーリーという印象を持ちかねません。
だけどこの漫画は、カタルシスを得たり、復讐の手段の現実性に驚嘆したりする作品ではないと思います。
作品の世界にどっぷり浸って、妖しい主人公に引き回されて、人の愚かさ、醜さを見せつけられる。
気がついたら、読み手が宇相吹さんによる幻想に酔ってしまっているというお話です。
追記:宇相吹さんはお金をあまり持っていらっしゃらないようです。
依頼人に高額の請け負い料をふっかけたりはしていないようです。
純粋な自分の探求心から殺し屋をなさっているようですが、もしかしたら野良猫の餌や避妊手術のための出費でいつもカツカツの生活をしているのかもしれません。
全話読むと、主人公の生活ぶりも想像できる楽しみがあります。by 匿名希望- 55
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4.0
異色のサスペンス
主人公の殺し屋は「思い込み」という人間心理を利用しており、トリックみたいなものは、特にない。
したがって、タイトルから「どうやって不可能な犯罪を!?」みたいな内容を期待すると、肩透かしを食らう。
いわゆる「本格ミステリ」ではないので、ご注意を。
この漫画の焦点はあくまで、人間の心の弱さ、醜さ、脆さ、そして哀しさを描くこと。
その狙いを、主人公の殺し屋が完全に体現している構図になっている。
「なるほど!」というようなミステリのカタルシスはなく、逆に、「本当にそんなんで死ぬか?」というモヤモヤも残るには残る。
しかし、人間の暗部をひたすらえぐる異色のサスペンスとして、完成度は高いと感じた。by roka- 54
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3.0
懐かしの
若い方々にはわからないと思いますが、笑ゥせぇるすまんを思い出します。
まさに、笑ゥせぇるすまんのイケメンバージョンといった感じ。
夢や願いを叶えるようでいて、誰一人幸せにならないところも、まさに。
どーん、と言って、目がぐるぐるになるのを思い出しました。
短編なので読みやすいですね。
そろそろだれか、幸せにならないかなぁ。by 匿名希望- 31
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4.0
主人公の殺し屋は「思い込み」という人間心理を利用しており、トリックみたいなものは、特にない。
したがって、タイトルから「どうやって不可能な犯罪を!?」みたいな内容を期待すると、肩透かしを食らう。
いわゆる「本格ミステリ」ではないので、ご注意を。
この漫画の焦点はあくまで、人間の心の弱さ、醜さ、脆さ、そして哀しさを描くこと。
その狙いを、主人公の殺し屋が完全に体現している構図になっている。
「なるほど!」というようなミステリのカタルシスはなく、逆に、「本当にそんなんで死ぬか?」というモヤモヤも残るには残る。
しかし、人間の暗部をひたすらえぐる異色のサスペンスとして、完成度は高いと感じた。by 匿名希望- 26
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3.0
NEW品性下劣で血も涙も無いような人物でも、フィクションにおいては魅力的に見えたり、行く末を見届けたい気持ちにさせられたりする場合があります。アンチヒーローや人気のある悪役が好例です。この作品の主人公にはそういった部分が見当たらず、好きにもなれなければ背景を知りたいとも思えませんでした。
不能犯がテーマという一点においては目新しさを感じますが、復讐動機の描写があっさりめで他の登場人物のこともそれ程掘り下げない=誰にも感情移入できないので、続きを読ませる力が弱く感じます。
ストーリーにはあまり興味が持てませんでしたが、作画は好きです。第一話終盤の豹変した刑事の描写はぐっと来ました。by ネム◻︎- 0
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5.0