みんなのレビューと感想「薫りの継承」（ネタバレ非表示）（4ページ目）

禁断愛なのに美しい

こういったテーマの作品は下手すると
嫌悪感を感じる仕上がりになってしまう
可能性があるんですが、汚れや醜さすら
美しい物に仕上げてしまう恐ろしい才能が
ある作家さんだと思います
言葉選びが秀逸で絵も物語と同じように繊細かつ
丁寧で上品
終盤に出てくるホームレスの正体、台詞にドキリとしました…

せつない

ラストは涙。 ひたすらせつない。

もう。

読んで良かったです(涙)
最高…ハッピーエンド好きな方はあまり良くないかもですがとてもとてもズシッと良いホモでした。ありがとうございます。

私は大好きです。

禁断の兄弟愛ですよ。
孤独な兄と孤独な弟が互いに惹かれ合いながらも上手く表現できず、ズルズルと時は流れ、兄の息子に導かれ背徳感満載！
兄の冷たい視線の内面的な部分といつもオドオドする弟が受け攻め反対なのもツボだし私は大好きです。
ラストは切ないけど、蜜月終えてハピエンだと思います。
兄は充分優しかったと私は思います！

それは恐怖にも似た

長いですが一気読みしました。
だれに感情移入したのかわからないけど胸がつぶれました。
忍という名が印象的。
赤ワイン飲みながら二回目を読み返します。

美しく切ないお話だと思います。

でも歪んだ血脈の歯車的な家族ですよね
過去にどんな事があったのか？未来にも継承されていくであろう、負の連鎖を想うと複雑です。

愛狂しい作品です。

「同期生」というシリーズ作品読んでから
作者を辿ってこの作品を購入しました。
全く系統が違いました。
でも、こういうのも好きです。

1話目のプロローグからは想像がつかないほど
２話目はインパクトがありました。

でも、ここから歯車が狂いはじめた。
と、初めは思っていたんだけど、
本当は二人が出会ったあの日には運命が決まっていたのかな。

相手が誰か知りながらも続く目隠ししたままの兄弟での交わり。
激しい描写ですが、
求めあい埋めあう姿が、
何故だか美しいです。

行為の始めから終わりまで
言葉をかわしません。
だからかな？
不思議と愛を感じるんです。

兄嫁からもたらされるある一つの真実が
二人の関係を更に狂おしいものに変えていきます。


いつも冷たい顔の兄さんが一度だけ笑うんだけど
私にはその笑顔が幼く見えて、
切なくて、
笑顔なはずなのに泣けてしまいました。