【ネタバレあり】先生の白い嘘のレビューと感想（29ページ目）

教師と生徒という禁断の関係だけでなく主人公のトラウマも描かれています。弱い主人公に少し歯がゆい所もあります

他人事とは言い切れない

皆まとめてはなかなか無いかもだけど、各キャラクターの抱える闇は、深さは色々だろうけど、身近で誰かは抱えていそうなもの。
女は弱いなと思うけど
絶対勝てない事だけじゃないって、頑張って強く闘ってほしいと、そんな気持ちになって読んでしまう。

エロい。いい感じ。

先生と生徒のシチュエーション大好き。

でも確かに、女の私は強要されてるとか無理やりされてるとか思ってるふしはある。

自分を省みてしまう

女だってこと、男だってことは何なのか。自分のからだについて考えさせられます。
自分が女だってことを、いつから受け入れたんだっけ？もしかしたらまだ受け入れてないのかな？などと考えながら読みました。

女とは男とは

性について真面目に考えた作品は多数ありますが、これは非常に現実的で好感が持てます。

主人公が自分は損するタイプだと言っており、初めてのHの相手が悪い男で、友人関係でも意見がきちんと言えない、、そういう女性が好きとは何かもわからないまま、でも好きだと思える男性に出会えて、初めて自分や自分の性と向き合います。

その様子が先生という職業とマッチしてて面白く、全て読みきりました。

ただ、この初めての男には腹が立ちます。こんなヤツ捕まればいいのに。 婚約者がいるのに浮気しまくり、式場の打ち合わせに行きたがらない、結納もめんどくさがる、、そこが非現実的でモヤモヤしました。

女子です。

怖い。
読んだときはそう思いました。
登場してくる男の人は不快に感じましたし、女の子も男の人も人間の闇の部分をさらけ出しすぎです。
でも…怖いけどなんか…魅せられるものがあります。
見たくないけど目が離せないってこういう事かなって思いました。
容赦なく心を抉ってくる作品だと思います。この作品を見れる人も書いてる人も少なからず何かを抱えてるんだと思います。

聖者はいない

この作者さんの作品、リアルな心理描写が特長で人間の醜い部分や隠しておきたい部分までしっかり描かれています。

処女を友人の婚約者にレ○プされ奪われ、その後も関係を強要されている高校教師美鈴。
バイト先の社長婦人に無理矢理抱かされトラウマでEDになってしまった男子高生新妻。
二人を取り巻く高校生含む登場人物達の男女間の『性』と心情が深く描かれています。

ヘビーなドロドロ感の中、美鈴と新妻の間に濁りのない心の繋がりが感じられ、軽い教師と生徒の恋愛とは一味違う期待感を抱きます。

感情移入しすぎると気分が悪くなるかもしれません。色んな人の秘密を覗き見するような大人の読み物です。