【ネタバレあり】[小説]年下の男のレビューと感想

こちらの作家さんの作品は何作か読んでいました。
どれも過去に傷があったり、いま問題を抱えていたり……といった、わりと重めのお話ばかりだったのですが、このお話の主人公はカラッとした性格でトラウマがあるでもなくライトな感じなのかなーと気楽に読書していたのに、中盤で凌辱シーンが。
んんんんんー……。
終盤で主人公が自分の気持ちに気付き、嫌ではないから拒まなかった、と振り返るわけですが、なんだかそれは不自然だなぁと。
力ずくで奪ったあげく写真をネタに脅迫までする攻めが、本気で好きになった相手だから諦めきれず体だけでも繋がりたかった……みたいなことを気持ちが通じてから告白するのも、ちょっと無理があるような。
なので読後もスッキリとした気持ちにはなれず、せっかく好感の持てた主人公なのに残念だったなぁという感想です。