【ネタバレあり】それから、君を考えるのレビューと感想

攻めが良い‼

４つの話がありまして、どれも攻めに気持ちが持ってかれました。

カッコいい万能なのに豆腐や継ぐヤスは本当の気持ちが言えず優しい。
命令口調なのに気持ちがあった周防くん。
ヤンキー辰郎君の思いが泣けた。一番好きな話。
大輔の包容力！
どの話も周りの人にはわからない二人だけの世界と思いがあって絵も綺麗です。他の作品も読みたい。

余韻が残る終わり方なんだけど、それぞれ未来に向かって生きてく繋がってく話。

表題作の2人は、きっと恋が実って受けがこの町にとどまったとしても少しずつダメになる未来しか見えない。噂話しか娯楽のないような町だから。
攻めはそれが分かってるから、受けを送り出したんだろうし、あのタイミングで思いを伝えたんだね。
「受けがいるからこの町のすべてが大好きだった」っていう攻めの言葉に、じゃあ受けがいなくなったら攻めには一体何が残るの？ってせつなくてせつなくて…
家族のために、受けが後ろめたく思わないように、きっとこの攻めは無難に結婚して、受けの言う「つまらない人生」というのを歩んでいくんだろうと思うと…
ひたすらに泣ける…

いい話

短編ではもったいなかったです。
全体的に良かったですが、切なさ以外の「報われる部分」が描かれていないので、切なくてもハッピーエンドが好きな私には寂しさが残りました。

絵がステキ！
キャラクターもステキで萌えでした！
内容も表情も切なくて、でもやっぱステキでした。作家さん買いしよ

胸が苦しい

表題作の３話分のレビューです。
過疎の進む田舎。地元での将来がみえなくて、家族が反対する中、東京の大学を受験するタカシ。なんでもできる優秀な仲良しのヤスは、地元で家業の豆腐屋を継ぐという。なぜなら…。
泣くほどに好きなのに、離ればなれになってしまうのに、最後まで気持ちを隠してタカシの受験を応援するヤスの物静かな想いが胸を打ちます。
タカシが旅立つ前、最後にヤスと会うシーンは、読んでいて胸が苦しくて息ができなかった。
繊細で美しい絵が、ほろ苦い切なさを十二分に描ききっています。
想いが通じて晴れて結ばれる終わり方ではありませんが、オススメです。

THE青春！

最初のストーリー。田舎に残る側と、この田舎が嫌いで出ていきたくて仕方ない側。残される側は彼がいたからこの町が好きだったのに。切なすぎる。その後の幼なじみで大親友だった二人は疎遠になってしまったのだろうか。それともその後のストーリーがあるのだろうか。そればかりが気になる。どの作品も続編希望。

オススメです‼︎

以前他サイトのオススメBL漫画の中にこちらの作品があり、前から気になっていたのですが、昨日早速発見して読みました。
どの作品も切なさが残り、中でも個人的には一話がものすごく衝撃でした。お互い相手の気付かない所で恋愛感情を出す描写、そして、お互いの気持ちが見えない日常の中からはっきりと気持ちを知った後の描写が、少ない言葉の中にこれまでの相手の気持ちがものすごく伝わってきて、知ってしまったけどどうしようにも出来ないままend…
二人はこの経験（恋）をしてそれぞれ新たな道を歩んでいくのか…
続きはないんだな…という胸を締め付けられる作品で、一話でこんなに惹きつけらて涙したのは初めてでした。
一話の続編があってハッピーエンドになって欲しいと思いますが、ないからこそこんなに胸を締め付けられる作品なんだと思いました。是非読んで頂きたい作品です。
オススメです‼︎