5.0
嫌悪感。も、面白い。
40歳代の日常や、起こる可能性がある問題が丁寧に描かれていて、すごくリアルに感じました。
生々しいです。
ご近所の男の子に対する感情が憧れのバンドの人に対する感情とリンクして、淡い恋心かと思いきやめっちゃ性よくでびっくりしました。
この人がもし同じ職場にいたら、たぶん私は声をかける人で、それなりの共通の話題で盛り上がれるけど、絶対的に違う価値観の部分があって、絶対友達にはなれないなと。
あー。わかるかもしれない。と共感できていたと思っていた部分もすべて違う感性だったんだと、裏切られた?むしろ、気持ち悪い。
だけど、最初から一貫してタカコさんはそういう感性でブレなく描かれており、
人の感性に気持ち悪いと感じた自分の心の狭さにも新たに気づいたし、
そういうものをさらけ出してというか、隠せない?ダダ漏れの人の存在を改めて実感してしまった。
漫画なのに。
現実で付き合ってる友達と会話していても、??と、わからない感性があったりしたけど、わからないまま掘り下げることなく過ごしてきたけど、タカコさんに対する、私の気持ち、気持ち悪い。許せない。どうしても理解できないし絶対仲良くなれない。
そういう部分かもなと。
弱い人間に寄り添う気持ちはあるけど、相手からしたら上から目線だろうし、寄り添えるけど、
けど絶対的に嫌い。
タカコさん、寄り添えるけど、嫌いです。
淡い恋心で済ませておけば良かったのに、告白しちゃうってもう自分の事しか考えてない。告白された男の子を、まだ幼い子どもを傷つけることをした。私が友人だったら絶対許さない。友人じゃなくても許さないです。
でもそういう人もいるんだろうな。現実にも。絶対好きになれないし友達にもならないけど、日常会話くらいはできる存在はあるんだろうなって、漫画なのに思いました。
タカコさんの感性は受け入れ難いけど、その部分も含め、すごく面白いです。
告白した時点で今までのすべての共感が嫌悪感に変わるくらい衝撃的でしたし、ラストもえ!ここで終わり!?ていうか告白メイン?で持ってくる感性の設定で描かれているので期待するラストには絶対ならないと思うので、最後まで一貫して違う感性を見せてくれた、私にとってそういう作品です。
面白いです。
- 2