【ネタバレあり】[小説]愛煉の檻のレビューと感想

愛煉の檻(1)のみ読破しました。繊細で細やかな表現で、文体は非常に好ましかったです。しかし、内容にやるせなさが残る！メイン2人がお互いを想いあう様は非常に伝わってきますが、忍(受け)の上客の小毬が私には合いませんでした。遊郭設定を理解した上で読んでいるので、忍がミハイル(攻め)以外の誰かに組み敷かれる展開もあるだろうと考えていて、それは受け入れ可能ですが、まさかの忍が小毬を遊郭で抱いているというではありませんか！直接表現が無くとも受けが攻めになるのはNGな私にはどうしても引っかかりました。またある場面で、忍が小毬と共に今なら死んでもいいと思える、などという心情になったことが、いやいやミハイルのことは？となってしまい、置いてけぼりに...それでもキュンとなるところもありましたし、構成もしっかりしているのでファンタジーで、少しミステリー要素のあるものが好きな人にはあうかもしれません。次巻を買おうかは迷い中です。