5.0
切ない
短編集の良さを改めて実感しました。
萩尾先生の『半身』を読んだ時位の衝撃が有り、尚且つ…普通の生活の中に有る幸せを感じさせてくれるストーリーの構成に度肝を抜かれました。
特に【あずさ】は幸せな風景が本当に素晴らしく描かれていて、その反面…最後の大どんでん返しに驚愕しましたが…主人公の素敵な笑顔がその驚きを緩和していて、心地好い終わり方でした。
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短編集の良さを改めて実感しました。
萩尾先生の『半身』を読んだ時位の衝撃が有り、尚且つ…普通の生活の中に有る幸せを感じさせてくれるストーリーの構成に度肝を抜かれました。
特に【あずさ】は幸せな風景が本当に素晴らしく描かれていて、その反面…最後の大どんでん返しに驚愕しましたが…主人公の素敵な笑顔がその驚きを緩和していて、心地好い終わり方でした。
タイトル作と後日譚のみ購入。
式の前日を弟と過ごす姉。
最後の1日を淡々と過ごすふたりは、両親をはゆく亡くしたため、姉が親代わりとして弟を育てた。
最後の日、布団を並べて一緒に寝る時に、手をつないだ。姉は泣いていた。
弟の気持ちも、姉の気持ちも、短い中にぎゅっと詰まった優しい話だった。
後日譚は猫アレルギーの姉がいなくなった後に飼い始めた猫目線。
弟の日常にかかって来た姉の入院を知らせる留守電。
猫は何とか知らせたいが、弟はなかなか気づかない。
実は、という内容。
タイトル作とともに、心がゆるく温まる秀作。
縁側で昼寝する男に、明日の結婚式を楽しみにする女が声をかける。ふたりの関係は家族なんだけれども、別れの前日に、なんとなく切ない空気が流れている。明日への期待と不安を口にする女に、素っ気ないけど安心させる言葉をかける男。古い作りの大きな家は、明日から男ひとりで暮らすことになる。お風呂で涙が溢れる男。最後の夜だから、お布団並べて寝るふたり。女は涙が止まらない。手を繋いで寝るふたり。弟のモノローグで、やっと、親代わりで育ててくれた8歳上の姉が結婚することがわかる。それまで???と読み、それを踏まえて、何度も読み返してしまいました。幸せだけどさびしいお話です。
いい話ばかりでした。しんみりと、心にしみました。どの話も、優しさに満ちてました。
好きなのは、式の前日と夢見るかかしかな。兄がいるのですが、よく、心配してもらったな、と。兄弟姉妹の関係も、素敵ですよね。
親子とは違う、家族愛かな、と。絵も私の好みでした。特に、女の子がかわいい!おすすめ作品です!泣けます。
無料のみ読みましたが、最初二人の関係が恋人同士なのかと思ったのですが、そうではなく。
静かな描写の中に登場人物の思いが書き込まれていて、ポイントが入ったら次話も購入してみようと思います。
この作家さんのお話はどれも面白いです。
個人的には2話目の話が好きです。
最初は両親の離婚で離ればなれになった父親と年に1回だけ会えるのかな?両親とまた暮らせるよう奮闘するのかな?と思ったら実はそうではなくて。。。
だけど心はいつも一緒なんだなあと思いました。
自分にも年の離れたたった1人の姉妹がいるので、第1話は無性に泣けてきました。
人生の1日を切り取っただけなのに、こんなにも泣けてくる作品は初めてです。
普通にありそうな日常を描いた短編集です。
一話目から胸にじーんとくるお話でした!
短編集なので話に大きな抑揚はないので読みやすく、かつ、心にじわりとくるかんじでした。
弟、父も私にはもういないけどこれを読むと色々思いだし泣けてきます。
一年に一度だけ会いにくる父
私も一年に一度父も弟も会いに来てくれてるんだろうなあ~
ああ、そういうのも良いよねってなる作品です
結婚前夜ってこんな感じなのかなってなるかな
まぁ、いいとは思う