5.0
美しいお話でした。
玉響という言葉は、この物語ではビー玉がカチカチと触れあう音を指すのでしょう。
幼い二人の別れの場面、再開の場面などに、印象的にこの音が響きます。
大正時代の幼馴染みのお話です。
一方の実家が、経済的に立ち行かなくなったり、
一方が、ハーフであることで他人の目を気にする性分に育ったり、
思い合っているはずなのに、すれ違いが続きます。
よくある時代物では、ここで一夜限りの想いを交わして、別々の人生を歩んだりして、それはそれでステキな作品もたくさんあるのですが、これはまた一風違います。
ビー玉の音といい、
この主人公達の、迷いながらも決断していく姿といい、
美しいお話でした。
ストーリーはもちろん、
回数こそ少ないかもしれませんが、二人の思いが伝わってくる触れあいに、ドキドキしました。
最高です!
- 7