【ネタバレあり】ラブリートークのレビューと感想

ラブリーシリーズだけでもぜひ！

5編ありますが、「ラブリートーク」と続編「ラブリーウェイ」がオススメ。
作者の特長である優しいストーリーが味わえるのと、和のキャラクターとセリフが本当に秀逸なのでぜひ！

「トーク」では、好きと言われてあわあわしてしまって動揺しまくる はじめ に対して和が冷静に言うセリフが論理的で賢くて、逃げ場がないように詰めるのがとにかく最高。
そんななのに照れちゃうところがね、もう可愛いったら。

「ウェイ」では、付き合うようになってから和がかわいく見えてツラいと言うはじめに、
懐かしい あったあった そんな時期
ざまあ
おおいに困れ
と言い放つ和、もうほんと大好きｗ

短編なせいもあって、お互いのどこが好きなのかは明確には言葉で表現されないけれど、和にいままでツラい思いをさせていたことを想像し、これからはそんな思いをさせたくないと思いやるはじめに対して、
そぉんな昔のことなんてどうでもいいんだよ
今お前が俺のことが好きなら
それでいーの
というやりとりにふたりの優しさと強さが溢れてて、ほんといい子たちだなーと思うし、こういうところがお互い好きになったところなんだろうなと想像します。

最後に二人で手を繋いで帰るシーンは和が幸せをかみしめてて、しみじみ。
はじめは「トーク」で和に誘導されて流されて言わされちゃった感もあったので、ちゃんと和のことを好きで大切に思ってることがわかってよかった。

長編でじっくり読みたかったなぁ。


「スターダスト」
米田先輩＆柊木のカップル。
何カ所かセリフが見きれているところがあって、特に、柊木が先輩を意識するシーン、部屋で柊木を説得するシーン、ラストシーンという決定的な箇所が含まれていて、何で柊木が先輩を好きになるかがちょっとわかりづらいのが痛い。
もう残念すぎる。

「恋のエントランス」
木村喜一(きいち)＆原田央(なかば)のカップル。
喜一→央はわかるんだけど、央→喜一の好意が生まれる点がわかりづらい。。。
あとちょっと展開早すぎますかね。編集からからみを入れろと言われたんだろうかとか余計なことを考えます。
まぁ短編だからな仕方ないのかなぁ。


「バタフライ」
巧＆羽柴のカップル。
作者には珍しく羽柴が不思議ちゃんかつビッ○。
きっとそうなった設定があるんだろうけど、こちらも短編のためそこがわからず不完全燃焼です…。