【ネタバレあり】ヴァニラのレビューと感想

精神的なBL

この作品はわたしが高校生か卒業したばかりの頃に発売されたと記憶しています。
まだBLというジャンルがなく、やおいやジュネとかと表現されていた時代で濡れ場はあまり直接的ではなく、精神的な繋がりや同性を好きになってしまった葛藤を描く作品が多かったと思います。

この作品もそういう感じで主人公の一流くんが今まで他人に執着した事がない彼が、なぜか気になる存在の佐伯先生と出会い同性への恋心に悩みながらも幸せを手に入れる過程が丁寧に描かれています。

えっちシーンはあっさり描かれているので濃厚なのが好きな方は物足りないかもしれません。やまかみ先生は初期作品からキャラクターが魅力的で好きです。絵柄が変わってしまって、あまり読まなくなったのですが私はこの時代の絵柄が好きだなあと改めて思いました。