【ネタバレあり】宇田川町で待っててよのレビューと感想

ジワジワくる作品

画風と相まって、荒唐無稽なお話の様な、でもジワジワ何度も読んでしまう不思議な作品。私的にはお姉さんが強烈だった。

新しい世界が広がってしまった

高校生CPの話です。どうなるのかハラハラしつつ読み進めましたが最後は上手くまとまり。さすがです、作者さん買いに悔い無し。

表紙は八代君、元カノのせいで全然そんなつもり無かったのに、新しい世界を見つけてしまってこっそり女装子を楽しむ男子です。

クラスメイトの陰キャ、百瀬が偶然女装姿の八代を渋谷で見つけたことから話が始まります。

私はBL大好きですが、女装子の話は別に。
女の子みたいに可愛過ぎる絵のBLもあんまり…この作品の八代は、化粧はするけどちゃんと男子だし足もしっかりしてるし…でも時々本当に百瀬がドキドキしてしまうほど可愛くて。
こちらの作品はリアルに感じられて面白かったです。

八代だけでなく、私にも新しい世界が広がってしまった。

是非、1話プラスの続編も。百瀬が相変わらずもさっとしています(笑)

作者さん買いです。女装と男の子を好きになることは別だったのかな、と思いました。ただ、男の子を好きだという事実を受け入れるまでの葛藤が読み応えありでした。

オンブルーも秀良子先生も大好きなので、読んでよかったです。BLって作者さんの性癖が見れて面白いですよね

アオハルからの～軽い地獄

当初、八代はあまり深く考えずに女装していたと思います。
そして、またもや深く考えずに、感情だけで突っ走る百瀬登場!!
で、当初はそのドキドキ感が甘酸っぱくてアオハル全開です。
が、百瀬がガンガン迫るうち、八代は自分の奥底にある、マイノリティな部分に気がつき、向き合わずにはいられなくなり、葛藤する。
で、気がついてしまった八代は、無意識に色気駄々漏れになり、無意識に百瀬を煽ることになってしまう。
そうなると、初心な百瀬の気持ちが暴走し始める…。
ここからが、軽い地獄の始まり。
もう、二人とも若干、病んでいく感じで、ハラハラしました。

ドキドキ、キュンキュン、ハラハラと、色んな感情が揺さぶられるような、凄い作品でした。

それにしても、百瀬の姉ちゃん。
たぶん、貴方のせいで、弟は女性に幻滅してるんだと思うよ…(^_^;)

すごくいいです！

女装の話は苦手な方なので、なかなか手が出なかったんですが、秀良子先生は大好きなので読んでみたら、すごくよかった！
その世界に踏み込んだら戻れないという思いを持ちながら、一緒に堕ちてくれる相手が現れて、それに迷いながら二人で堕ちていく様がお見事でした。
この先は、なかなか大変だろうなぁと思いながらも、彼らの幸せを切に願います。

グッと来ます

この作品で、この作家さんにドハマーーになりました。大好きです。百瀬がお姉ちゃんにキレてがーっと言ったところで八代がキューンとするところでズキューンでした。かっこよすぎるあれは惚れる。

女装が好きな男の子の戸惑いや葛藤、その女装姿に魅せられた同級生の性的な衝動などが丁寧に描かれています。

作品の世界観に引き込まれました。

表紙からして地味な佇まいですが、読み出すとハマります！

女装してる自分を好きになった百瀬にぐいぐいこられ、心底怯えながも絆されていっちゃう八代。あり得ないけど、気持ちは分かるから、妙にリアルに感じます。
エロはほぼ無いけど、不思議な魅力がある良作でした。