旅する缶コーヒー
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あらすじ
東京、ロンドン、京都など、11の街の男女たち。元アイドル、山ガール、片づけられない女、ニューハーフ…。 なにげない日常から切り取った抒情的オムニバス。マキヒロチの初単行本。
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ユーザーレビュー
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コーヒー・ライフ・ゴーズ・オン
缶コーヒーを中心アイテムに据えた短編集。
素晴らしいと思った。
読み終えてしまうのがただただ惜しくて、最後の二話をしばらくとっておいた。
漫画で、どんな短編集が読みたいか、と言われたら、私は、こんなの、と答えるだろう。
私たちの日常を、人生の一場面を、まさしく「切り取った」漫画だと思った。
全然「泣かせにきている」タイプの漫画ではないのだけれど、その切り取り方があまりに正確で、また誠実で、そのことに多分、ちょっと涙ぐんだりした。
どのエピソードにも、明確な「オチ」と呼べるようなものがない。
この漫画は、勇気を持って、オチらしいオチを拒絶しているように思った。
全てのエピソードが、「終わり」ではなく、「続き」を感じさせる。
そこにあるのは、漫画として綺麗に片づけられた「おしまい」の様式ではなく、これからも続いてゆくしかない、誰かの、そして私たちの、人生の形なのだと思う。
ハッピーエンドもバッドエンドもなく、私たちの人生は続く。
多分明日も、同じ缶コーヒーを飲んだりしながら。
「まあ、缶コーヒーでも飲んで、今日も頑張れよ」
そんな「メッセージ」を、この漫画は一言も発していない。
そういう意味では、とても控えめで、寡黙な作品だ。
それなのに、読者の側には、その感情が残るのだ。
「まあ、缶コーヒーでも飲んで、今日も頑張るか」と。
まあ、私は、コーヒーが飲めないんだけれども。by roka- 16
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5.0
えっ、なにこれ?
レビューを見て気になって
読んでみたんですが、、、
えっ・・・なにこれ?
ちょっと待って!
こんな終わり方なん!?
けど
めっちゃおもしろいやん!
レビューにも書かれていた通り
切り取り方が秀逸です。
結末まではっきり
描かれないから、誰かの
どこかの人生の一部分と
重なるのかもしれません。
引き込まれます!
あと、方言がリアルで
めっちゃいいですね!
私は近畿地方在住ですが、
最初の中国地方の方言も
馴染みがあるので、その
正確さに驚きました。
だから、余計に
短い未完結のストーリーが、
どこかの街で今も続いている
気がして、独特の読後感を
味わえます!
缶コーヒーを1本飲む
そのくらいの気持ちで読めて、
かつ「なかなかイケるやん!」
ってなる作品です!by よみまる- 4
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5.0
空気感、サイコー
おしゃれなカフェや、老舗喫茶店のそれではなく
缶コーヒーってのが良い!
だって、わざわざお店に出向かなくてもいつでもどこでも飲めるんだもん。
そして、ずっと変わらない。
『旅する缶コーヒー』
ショートストーリーの詰め合わせでお得感満載の作品でした。
特別何が起こるわけじゃない日常を切り取ったお話だけど
笑いや感動、切なさや懐かしさ…
色んな感情が溢れてきました。
どことなくノスタルジックな絵の感じも魅力的。
サラッと読めて、しっかり響く良作。by えのころぐさ- 2
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5.0
変わらないからこそ
かけがえのない日常というものが有る事に、人は中々気づけないものなんですね~
いつも同じ味の缶コーヒーは、毎日飲めば飽きそうで、それでいて二度と飲めなくなれば、飲みたくて仕方ない味となるのでしょう…
無料分だけ読みましたが、ラストが主人公の空想なのか現実なのか、出来れば現実であって欲しい描き方でした。独特の雰囲気があってオススメです!!by ベビーブレス- 4
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4.0
うーん、無理に短編にしなくても1話に広がりを持たせた方が面白いのでは??
惜しい。
設定が良い為に、ここからのストーリー展開は??未消化のまま話が終わりすぎる。
ひとつの設定とじっくり向き合って、話を膨らませて欲しい。
1話めのマリカ。アイドルが太ってしまい帰郷するが、そこから痩せて復活ストーリーでも良し、間にアイドル時代の話を盛り込むも良し。結局缶コーヒーがマリカに与えたのは昔好きだった男の子との思い出だけなの??読後感がなんとも寂しい。by 匿名希望- 1
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5.0