【ネタバレあり】HANON -ハノン-のレビューと感想

5作品の入ったオムニバスでしたね。
表題作も好きですが、「SONATA」が一番好きかも。こちらは表題作のスピンオフ作品でしたが、ノンケで兄思いの弟くんが主人公。
尊敬する兄と恋人の情事を見かけてショックを受けているところに、親友からのまさかの求愛にダブルパンチを受けてしまう…。
家族愛・友情・恋と色んな要素が雑多な感じにならずに感じられて、ギャグっぽさもあるのに切なさも楽しめる。セリフや表情も、思春期らしい初々しい感情表現が滲み出ていて、実に甘酸っぱくてイイです！
表紙画は、若干年代を感じるのですが、作中は全く古臭さは感じません。
ただ、コンプラ的に現代ではヤバめかな…と心配してしまう。まぁ、その辺は二次元なのでセーフでしょうが。青少年向けに教育的な面では補足が必要でしょうかね(笑)

短編余り好きじゃなかったけどこれは好き。

今まで短編は話に入り込む前に終わってしまって物足りなくて長編ばかり読んでましたが、この作品は良かったです。

表題作は内容は説明の通り。ピアノにまつわるきれいな話でした。

ソナタはハノンの未来の話。ハノンではチビッ子だった月島弟が少し大きくなって、ある日親友と夜のピアノ教室でイチャイチャする兄と高坂先生を見てしまって。。。

となりの中学生は、カッコつけたくて車を買った免許取りたて大学生と、幼馴染みの隣の中学生の男の子の話。幼い中学生の大人びた目にドキッとします。

この恋の台本は、劇団の戯曲家と舞台に惚れて熱意で入団した中学生(かな)の話。

きっと僕とはちがう人は、中学生と、父の部下の近所に住むｻﾗﾘｰﾏﾝの話。酔った父を連れて帰った時に知り合って、それから朝の通学中に話したり週末遊園地に連れてってくれたり。。。

表題作以外はｼｮﾀ色強いです。総じてｴﾛはしつこくないですが後半2本は特にサラリです。

私は表題作と車Hの隣の中学生が好きかな。