【ネタバレあり】サマヨイザクラ 裁判員制度の光と闇のレビューと感想

サマヨイザクラ 裁判員制度の光と闇
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作家
本作品は2019年1月31日(木)をもって配信を停止させて頂きます。
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3.8 評価:3.8 6件
評価5 33% 2
評価4 50% 3
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評価1 17% 1
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  1. 評価:4.000 4.0

    主題も小ネタも深い

    裁判員制度という、社会派の主題を扱っていながら、1人のフリーターの視点で描かれているために、堅苦しくなく読みやすかった。主人公は、自分より下の立場の人がおれば卑しく喜んだり、重大な役割に恐れおののいたりする、普通の青年で、変にひねくれたり、ヒーローぶったりした人間ではないので、嘘臭くない。また、様々な立場の人間が出てくるが、それぞれの環境や感情がしっかり分かって、ストーリーの説得力が増していた。

    ただ、何となく結末が予想できてしまったために、最後の最後で驚きがなかった。もう一捻り、ほしかった気がする。
    展開への驚きよりも、この作者の他作品に登場する人物がいたりして、そちらの方に反応してしまった。ちょっと嬉しかった。他作品で見た小物も登場したのが面白かった。この作者の他作品を読んでいて、この作品が未読の方は、ぜひ読んでみてほしい。

    主人公が、他の人たちのことを嫌ったり、受け入れられないと感じたりしていたが、相手の背景を知って受け入れられるようになる。これは読者の方にも起こる現象だと思う。読んでいくうちに、アニメに夢中のフリーターや、昔気質のおばあさんや、個を認められて喜ぶおばさんや、正義感溢れる学生の気持ちが分からなくもないなと思えるようになった。読む側の心の視野も広がるような作品だと思う。

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